狂愛2【白布賢二郎】

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Aside




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『試合？』



五色「うん！Aに見に来て欲しいんだ！」



『そっか、白鳥沢全国大会に行くんだよね。』



バレーの試合。最近見に行ってなかったな。
賢ちゃんからは何も言われてないけど…。



賢ちゃんがバレーに対して熱心なのも、一般で入ったのに
レギュラーなのも知ってる。



ただ、私にはあまりその話しはしてくれない。



そうだ。今度バレーの事聞いてみようかな。




・




・


『あの…賢ちゃんって、バレーボール選手になるの？』



その日家に帰って賢ちゃんに聞いてみたら、キョトンとした顔で私を見た。



白布「俺…医学部受けるつもりだけど。」



『えっ！？』



白布「いや、医学部目指すなんて別に一般の中だと珍しくもないだろ。」



『そうだけど…』



白布「俺は牛島さん見たいに、バレーの為に生まれてきた人種じゃないから。」




『そっか…何かごめんね、変な事聞いちゃって。』




白布「いや、いいよ。
俺はさ、俺のできる分野でやってくだけだし。」




賢ちゃんは、合理的で自分の事を俯瞰的に見れる人だな…と改めて思う。



白布「そんな話いきなりするなんて、何かあった？」




『……今度白鳥沢の試合見に行ってもいい？』




白布「試合？いいけど、俺は多分Aが思ってるような華やかに活躍するポジションじゃないよ。」




『セッターだよね…？スパイカーにトスあげるんでしょ。大事なポジションに決まってるよ。』




白布「…！お前、セッターとか知ってたの？スポーツ興味ないかと思った。」




『賢ちゃんの頑張ってる事だから、その…知りたくて勉強したの。』




賢ちゃんがふっと笑って私の元に近づいてきたと思ったら、そっと髪を撫でられた。




白布「ありがとう。」



あ…



賢ちゃん、バレーの話しする時は
こんなに嬉しそうで優しい顔するんだな。




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