捕獲対象【天童覚】

決意* ページ28

Aside






・






＿＿＿＿放課後







『いった…』






相変わらず腰痛は酷いし
何かお腹も痛いし…






今日は散々だったな…









漸く放課後の部活練習も終わり
いつもの如く部員と雑談もせずにさっさと帰ろうとする







国見「木野！待って」






国見君は、いつも私が何も言わなくても
一緒に帰ってくれる






まあ、帰る道中も長い訳じゃないし
社交辞令程度の会話しかないけどね







でも今日からは……







『国見君ごめん。私、彼氏と帰るの』






ポカンと私を見る国見君






国見「いやいや、冗談だろ？

お前に彼氏？想像できない…笑える」






その言い方にちょっとカチンときたけど
国見君の目を見て言った







『嘘じゃないよ』








ほんとは誰かに側にいて欲しかった






辛い時も親は海外だから、一人で何とかしなきゃと思ってた







昨日の夜、行為をする前にその話を天童さんにしたら、いつもみたいにギュッてしてくれた






それで決めたんだ
もう周りに隠さず天童さんと付き合うって。






『じゃあ、また明日』






国見「………。」







校門には天童さんが待っててくれてるはず






嬉しくて少し駆け足になる






『あ、天童さーーーん！！』







その姿が見えたから思わず叫ぶと
天童さんはキョトンとしてから
クスクス笑って手を振ってる







＿＿＿＿ドタッ！！！






天童・瀬見「「大丈夫か！？」」






途中で転けた

すると一緒に来ていた瀬見さんが手を差し伸べてくれた






瀬見「A、俺もいるぞー」






『あ、瀬見さんこんばんはー
今日もイケメンですねー


…天童さん//』






瀬見「おい！？
あからさまに感情入ってねえぞA！

…つーかイケメンって//」






天童「英太君調子乗らないで！？

A、怪我はない！？」






こくりと頷いて天童さんの胸にダイブした
何これ、我ながらすっごい甘えてる





天童「ん〜♡可愛いねぇ〜///」





天童さんがすりすりしてくる





『部活お疲れ様、覚//』





天童「ありがと、A♡」





瀬見「もーやだこいつら…」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




評価ありがとうございます！！！
嬉しくて泣きそうです

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