愛の牢獄IV【白布賢二郎】

#04 ページ8

Aside





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白布「…何言ってんだあんた」




賢ちゃんは立ち上がり、私の目の前まで来ると強い力で私の右腕を引っ張った。




瀬見さんの手が私の左腕から離れる。




『っ…』





痛いよ……




何で賢ちゃんは…こんなに乱暴に私を扱うの？





私、人形じゃないよ…？





白布「帰って下さいよ二人とも…」




天童「まあまあ、落ちついてよ賢二郎〜

俺だってAちゃんのこと好きだよ？
こんな可愛い後輩、みーんな好きだってば」




瀬見「………。」





瀬見さんは俯いて
‘‘しまった”と言う表情になっている。





今日言うつもりではなかったのに…咄嗟に口から出てしまったのかな…





ごめんなさい…瀬見さん。




今まで気づかなくて…ごめんなさい。





『瀬見さん……っ』




‘‘ごめんなさい”




そう言おうとするのに、何故か言葉が詰まって言えなかった。





白布「…A、早く部屋戻るよ」





『…嫌』





白布「は？」




『嫌だ…っ…まだ、ここにいる…』





＿＿_ﾊﾟﾝｯ!!!!





瀬見『なっ…白布！』





天童「………。」





いつものように頬を叩かれる。
痛くて…悲しくて…涙が溢れた。





白布「いいから来い…っ！！」





『うっ…い、や…』





賢ちゃんに強引に引っ張られ、リビングから連れ出される時だった





突然大きな音と共に、賢ちゃんが私の手を離した。





顔をあげる





『！』





天童「賢二郎…ちょっと座れ……な？」





殴った…





天童さんが、賢ちゃんを殴った…






白布「…っ」






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