愛の牢獄IV【白布賢二郎】

＊ ページ40

国見side






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【国見:大丈夫？】




メッセージを送ってからしばらくすると、
Aから電話がかかってきた。




国見「もしもし、A？」




白布「国見、やっぱりお前なの。」




…え。




国見「はい…。」




白布「はぁ…」




白布が、小さく溜息を吐いてる。




国見「すみません。
俺…Aとクラスメイトで。」




白布「お前の好きな子がAなのは、話聞いてから何となく気付いたよ。

Aも前に、宮城出身のバレー部の奴が、席近いって話してたし。」




国見「…すいません。

あの、今日の噂のことなんですけど、白布さんなんで知ってたんですか。」




白布「噂、ああ…あれな。
そっちの大学に知り合いいて、聞いた。」




……あんたが流したんじゃないのか？




なんて、聞けるわけないけど…。





国見「…でも、どっからあんな噂沸いたんですかね。

Aって他の女子と全然関わりないのに、いきなりあんなターゲットにされんのおかしくないですか。」





白布「あいつ昔からそうなんだよね。女に嫌われるタイプの女だから。まあ、大丈夫だよ。」





この人シラ切り通すのか。




それともこの態度…本当に白布が噂流したんじゃないのか？





白布「国見はさ、Aとどうにかなりたいとか、まだ思ってる？」




国見「い、いや…俺は別に…」




白布「なら、もう関わんない方がいいよ。」





国見「……。」





白布「お前まで噂のとばっちりうけるから。

とりあえず、心配してくれてありがとな。
Aにはお前から電話来たこと伝えとく。」




国見「…あざす。」




白布「あと、俺の彼女だから…お前の気持ちも分かるけど、Aに連絡すんのは控えて欲しい。」





ﾂーー




電話が切れる。




やっぱり噂は、単なる女子のデマなのか…？





でも…




Aのあの身体中の痣や、今回何故かAのスマホから白布が電話をかけてきたこと





考えれば考えるほど、違和感がある。






あ、





あいつなら、Aの事知ってるんじゃ…




つうか、何でいつの間にかこんな深入りしてんだよ俺…





＿＿prrr＿＿prrr





ｶﾞﾁｬ






国見「…あ、五色？久しぶり。」






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