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国見side
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次の日、講義中遅れて入ってきたAは
酷く疲弊しているように見えた。
そして、俺は思わず目を背けてしまった。
痛々しい痣が腕や首元、身体中に増えていた。
誰が見たって分かるほどの傷で
女子達はヒソヒソと話しながらAの方に注目していた。
Aは、何食わぬ顔で席に着き
講義のメモを淡々と取っている。
「おい…Aちゃん大丈夫…?
自転車で転けたとか?」
Aの近くの席の男子が探りを入れるように話しかけている。
『あっ…やっぱり目立つよね…。
ごめん…今上着着るから。』
そういう問題じゃないだろ。
国見「A、ちょっと外でよ。」
『へ?』
そう耳打ちすると、俺は席を立った。
・
・
・
『ちょっと!国見君!!』
Aの腕を掴みズンズン歩く。
国見「今から、俺のサボりに付き合ってもらいまーす。カラオケ行こ。」
『何言って…っ…』
国見「いいから」
それから俺達は適当なカラオケに入った。
国見「……何があったの。大丈夫…?」
じゃないよな…。
Aは涙を堪えて『大丈夫…』と小さな声で言った。
国見「あのさ、別に俺は部外者だから深く関わるつもりないけど、日常的に暴力されてんの?」
『……うん』
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revi12251031(プロフ) - 続編のパスワード教えて頂きたいです! (2020年1月28日 16時) (レス) id: 38ade6a229 (このIDを非表示/違反報告)
れいか - 続編のパスワード教えてほしいです! (2020年1月27日 16時) (レス) id: 01ecaaaf70 (このIDを非表示/違反報告)
もん - とっても面白いです!!更新待ってます。頑張って下さい!!! (2019年8月29日 21時) (レス) id: 367fbda4c6 (このIDを非表示/違反報告)
赤ずきん(プロフ) - Siroさん» 一年前から見てくださってたんですか!?今もたまーに無性に書きたくなって、なんだかんだ続けちゃってます笑笑ありがとうございます!!T^T (2019年8月26日 4時) (レス) id: 91687a0e53 (このIDを非表示/違反報告)
Siro(プロフ) - まてまてまて、国見ちゃんが出てきたじゃないか、一年前で終わったかと思ったのに。続き待ってます。更新頑張ってくださいね! (2019年8月20日 16時) (レス) id: 013c340dd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤ずきん | 作成日時:2015年10月2日 23時