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白布side
・
Aは目を伏せて震えていた
その小さな身体を抱き締めたい衝動に駆られる
白布「………A」
気が付くと名前を呼んでいた
『えっ』
動揺したようにAの視線が揺れる
呼び捨てにしてしまってから
ハッとし目を逸らした。
駄目なんだ…これ以上側にいると
____傷つけてしまう
白布「悪い…ちょっと外出てくる」
そう言ってAに背を向けた
『待って!!』
白布「…っ」
後ろから腰に手が回ってくる。
背中越しに温もりを感じ
身体が熱くなった
『お願い…行かないで…っ…白布さん』
三年前の別れたあの日を思い出した
白布「……はぁ」
振り返りAの手首を掴む
『!』
____ドサッ
Aをベッドに押し倒した
押し倒されたAは
ただ呆然と俺を見つめている
白布「このまま襲われたくなかったら引き止めたりしないで…頼むから」
Aは不安の中に
淡い期待を秘めたような表情になった
ああ…今すぐ抱きたい…めちゃくちゃにしたい
理性が飛びそうになる
俺がここまで夢中になるのは
後にも先にもAだけだ…
『…いいですよ』
白布「…は?」
『こんなこと思っちゃいけないのに…
白布さんに触れて欲しいし触れたい…』
Aの綺麗な瞳が真っ直ぐに俺を捉えた
ずっと、この目が好きだった…
『お腹の底がぎゅうってなってるの…何でかな…』
愛しさと切なさで胸がいっぱいになって
Aを抱き締めた。
甘いAの香りが鼻をかすめる。
白布「A……好きだ…」
その言葉を、抑えるに抑えられなかった。
『白布、さん…?』
白布「さっきから何だよその呼び方…賢ちゃん賢ちゃんって呼んでただろ…っ」
・
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revi12251031(プロフ) - 続編のパスワード教えて頂きたいです! (2020年1月28日 16時) (レス) id: 38ade6a229 (このIDを非表示/違反報告)
れいか - 続編のパスワード教えてほしいです! (2020年1月27日 16時) (レス) id: 01ecaaaf70 (このIDを非表示/違反報告)
もん - とっても面白いです!!更新待ってます。頑張って下さい!!! (2019年8月29日 21時) (レス) id: 367fbda4c6 (このIDを非表示/違反報告)
赤ずきん(プロフ) - Siroさん» 一年前から見てくださってたんですか!?今もたまーに無性に書きたくなって、なんだかんだ続けちゃってます笑笑ありがとうございます!!T^T (2019年8月26日 4時) (レス) id: 91687a0e53 (このIDを非表示/違反報告)
Siro(プロフ) - まてまてまて、国見ちゃんが出てきたじゃないか、一年前で終わったかと思ったのに。続き待ってます。更新頑張ってくださいね! (2019年8月20日 16時) (レス) id: 013c340dd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤ずきん | 作成日時:2015年10月2日 23時