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episode34 ページ34

「…愛莉!愛莉起きなさい!ちょっ…、返事しなさい!愛莉!!」


そう、つい強気な声音で言ってしまった。

それでも愛莉から返事はなくて、心配になって鼻の前に手をかざした。


……息はある…、


雨に当たって冷たいんだろうけれど、私も私で感覚が麻痺してしまっているからなんとも…、


とりあえず、連れて帰らないと。

早いところ暖めないと、低体温症だって…


「…何しに来たの」


「よかった、愛莉…立てる…?」


「聞いてる…?何しに来たの…A」


パシリと手を掴まれ、逃げ場を失う。
それでも、力が入ってないからか、手を振りほどくことは出来る。


「なにって、愛莉を探しに来たのよ」


「…なんで、愛莉なんて」


そんなこと、言ってる余裕なんてない。
自分の体のことは、自分が1番よくわかってる。
私の体も…、限界が訪れようとしている。妙な胸騒ぎと速い拍動が嫌に響く。


「…立てそうにないわね…、っしょっ」


「ちょっ、何するの!」


「いいからっ、ちょっ、大人しくしてっ!」



そんなに時間があるわけじゃない。私が支えていくのが1番早い。そう思って肩に手を回すんだけど、愛莉は大人しくしてくれない。


「なんで!なんで愛莉を助けるの!愛莉なんて」






────私なんて、いなくなっちゃえばいいのに






嫌な、記憶が




「……黙りなさい!!」





思い出される

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Yuria(プロフ) - Yuriさん» ありがとうございます!更新お楽しみに!! (2018年8月6日 20時) (レス) id: ef6245827b (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています。更新、楽しみにしています! (2018年8月4日 9時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
Yuria(プロフ) - プリンプリン♪さん» ありがとうございます!頑張って更新続けます (2018年7月29日 20時) (レス) id: ef6245827b (このIDを非表示/違反報告)
プリンプリン♪(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます!これからも頑張ってください(^-^) (2018年7月20日 18時) (レス) id: 3399139195 (このIDを非表示/違反報告)
Yuria(プロフ) - 平野ゆづかさん» ご指摘ありがとうございます!!直してきました! (2018年7月7日 19時) (レス) id: ef6245827b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Yuria | 作成日時:2018年6月27日 22時

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