episode２２ ページ22
天馬side
「…A…大丈夫なの…？」
「大丈夫。いつもほど酷くない。多分、走って体温が上がってたのに、急に冷えたから心臓がびっくりしちゃったんだよ。音が気にしなくてもいいよ」
迎えの車を呼んで、バスタオルで体を拭く。
Aは、まだ目が覚めてなくて。
膝の上に乗ったAの頭を、できるだけ揺らさないように、ゆっくり拭いてあげる。
まだ、大丈夫だ
だけど、どうなるか分からない。
Aは、爆弾を抱えてる。
どこに行っても、逃れられない…、そんな爆弾を
いつ爆発するか、分からない。
どこで爆発するかも分からない。全くの未知数の中で、Aは今生きてる。
濡れて下がった体温が戻りつつある。
この温もりだって、いつまであるか…分からない、
そう考えれば考えるだけ…、怖くなる
もぞっ、と下半身に違和感を感じた
「っA」
Aが起きて、こっちを向いてる。
「A、大丈夫？」
「A…、」
音の心配そうな声だけど、それを聞けたからか、Aの動きが少し大人しくなった。
よほど、音のことを心配してたんだろう
「…てん、ま…？私っ」
「まだ無理しないでいいよ。このまま家まで送ってくから」
「…音…、ごめんなさい、私…」
「A、私は友達だと思ってるよ？Aのこと。」
驚いたせいか、目を大きく見開いて、音の言葉を真剣に聞き漏らすまいとしてAは体を起き上がらせた。
「…音、でも」
「Aがどう思ってても、私はAのこと友達だと思ってる。それに、愛莉さんは愛莉さん。AはAだもんね」
「…っ」
「私は、目の前にいるAを信じたいな」
「音っ…！」
そうやって、Aにしては珍しく。音に抱きついて泣いて。
結局、Aは泣き疲れて寝るまで、ずっと音から離れずに、子供みたいに泣いていた。
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Yuria(プロフ) - Yuriさん» ありがとうございます！更新お楽しみに！！ (2018年8月6日 20時) (
レス) id: ef6245827b (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています。更新、楽しみにしています！ (2018年8月4日 9時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
Yuria(プロフ) - プリンプリン♪さん» ありがとうございます！頑張って更新続けます (2018年7月29日 20時) (レス) id: ef6245827b (このIDを非表示/違反報告)
プリンプリン♪(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます！これからも頑張ってください(^-^) (2018年7月20日 18時) (レス) id: 3399139195 (このIDを非表示/違反報告)
Yuria(プロフ) - 平野ゆづかさん» ご指摘ありがとうございます！！直してきました！ (2018年7月7日 19時) (レス) id: ef6245827b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yuria | 作成日時：2018年6月27日 22時
