episode15 ページ15
音side
「お待たせ〜」
「恥ずかしいよ、なんか落ち着かないし」
愛莉さんに見繕ってもらったロングワンピース。
白と黒のレースで縁取られた服が可愛い。
「いや、いいんじゃないか?まぁ」
「そう言えばAは?」
神楽木からお褒めをもらったけど、それよりもAが気になった。置いてきちゃったはずなのに、今いるのは神楽木1人。
「お前らが置いていったせいで暇だったんでな。Aと服とか見て、大量購入だ」
そう言って神楽木が見せたのは大量のショップバック。見てみれば1着何万円もする服ばかりのお店ばかりで。
「ふぅん、晴をほったらかしてお会計?」
「いや…そうじゃなくて…」
「晴が見繕ってくれたのよ」
その声に振り向けば、さっきと違う服装のA
「わぁっ、かわいいっ!」
「さっすがA!最っ高!ね、晴もそう思うよね?!…晴?」
よく見ればすっごく上の空の神楽木。
ぽかんとした顔して……、ほんとに英徳のリーダーかっていう顔をしている。
「晴?」
「やっぱ…似合ってない?」
綺麗な刺繍を施された裾を少しつまみ上げたA。さっきまでよりも肌の露出は明らかに減ったけど…なんて言うか。
「そんなわけねぇだろ…っ!……わ、悪くねぇな」
「へぇ…、晴はこういう服が好きなのね。なんか意外…、スリット入りのシースルーか」
風が吹けばすぐに肌が露出する…こういうのなんて言うんだっけ…、神楽木の趣味って意外とこういうのなんだ。
「でもA良かったじゃん!晴の『悪くねぇ』は最大級の褒め言葉なんだし」
「あ、もんじゃの時も!」
『悪くねぇな』って言ってたけど…なんだかんだすごい気に入ってたんだ…、
「うるせぇ!解説すんな!」
「素直に可愛いっていえばいいのに、ねぇ?!」
「それより俺はもう腹と背中がくっつきそうだ!」
「じゃあ行こ!レストラン予約してあるから!」
愛莉さんに続いて中に入れば、後ろでAと神楽木が仲良さそうに見つめあってて。
やっぱり絵になる2人で、なんだかちょっと微笑ましくなって、笑がこぼれた。
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Yuria(プロフ) - Yuriさん» ありがとうございます!更新お楽しみに!! (2018年8月6日 20時) (レス) id: ef6245827b (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - いつも楽しく読ませていただいています。更新、楽しみにしています! (2018年8月4日 9時) (レス) id: d785c31dd6 (このIDを非表示/違反報告)
Yuria(プロフ) - プリンプリン♪さん» ありがとうございます!頑張って更新続けます (2018年7月29日 20時) (レス) id: ef6245827b (このIDを非表示/違反報告)
プリンプリン♪(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます!これからも頑張ってください(^-^) (2018年7月20日 18時) (レス) id: 3399139195 (このIDを非表示/違反報告)
Yuria(プロフ) - 平野ゆづかさん» ご指摘ありがとうございます!!直してきました! (2018年7月7日 19時) (レス) id: ef6245827b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Yuria | 作成日時:2018年6月27日 22時