検索窓
今日:16 hit、昨日:31 hit、合計:1,556,068 hit

episode22 ページ22

「…道明寺を敵に回すと思いなさい」


言ってしまった。

ついに、言ってしまった。


おそらく、この学園の生徒なら誰だってわかってる

私だって、この学園に入って痛感した。


「F4」がどれだけ大きいものだったか

兄様…、「道明寺司」がどれだけ偉大だったか

「道明寺」の名前が、どれだけの影響をもつのか。



分かってたつもりだった。

だから今まで、家の名前を出して来なかったのに。


言ってしまったという後悔が拭えない。


言わざるを得なかった、そんなのは分かってる


あそこで何もしないまま逃げていたら、きっと私は道明寺にいられなくなる。

どんなにお母様に助けていただいたって、兄様が私を守ろうとしてくれても、歴史ある英徳に逆らった人間を置いておくほど道明寺は甘くない。

でも、言ってしまった自分のことが嫌になる。



私は、誰かを傷つけてばっかりだ。

だから、晴達から離れるって決めたのに。

これじゃあ、昔の私と変わらないじゃない。


「ねぇAこいつらどうするの?」

愛莉が私の腕に巻きついて笑顔を向けた。

杉丸が構えをとって彼らに向き直ると、彼らもようやくフリーズから解放されたみたいでようやくあせりをみせた

「ぼ、暴力でねじ伏せるのかっ」

「貴様ら次第だ」

走り去る桃乃園の生徒を見届けてから、私も愛莉の手を解いた


「また明日ね。ごきげんよう」


「え、っちょ」


そのまま、C5の誰とも目を合わせることもなく、私は校舎に背を向けた。



「英徳に喧嘩売るとは…」


晴の目線の先にいたのは、



桃乃園の生徒か、それとも私か。

episode23→←episode21



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (506 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2294人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Yuria(プロフ) - 美琴さん» わざわざありがとうございます!全然気づきませんでした…!直しておきます。これからもどうぞよろしくお願いします (2018年5月20日 3時) (レス) id: ef6245827b (このIDを非表示/違反報告)
美琴 - こんばんは(*^^*) 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2018年5月16日 19時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
美琴 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 episode9のここの台詞 中でもでもダントツなのはリーダーの…」 これ正しくは中でもダントツではないんでしょうか? (2018年5月16日 14時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
美琴 - 何度も続けてのコメントですみません(・_・;) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 episode8のここの台詞 よって、私は愛莉にも晴にと逆らわず、逆らえずな関係が成り立ってしまっている。 これ正しくは私は愛莉にも晴にもではないんでしょうか? (2018年5月16日 14時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
美琴 - またまた続けてのコメントですみません。 episode7のここの台詞 「…間違ってる、なんて気づかないんだろうな」 これ正しくはなんでではないんでしょうか? (2018年5月16日 14時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Yuria | 作成日時:2018年4月22日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。