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資料倉庫に入ると、すぐ目の前の棚に先輩はいた。
「A〜」
「おつかれさまです」
倉庫はそんなに狭くないし、誰か他にもいるかもと
警戒する私に、先輩は笑った。
「誰もいないし、大丈夫だよ」
こっち来てって倉庫の奥へ進んで、入り口からは見えない角で止まる。
「ここならいいかな」
「先輩？どうしたんですか？」
「やだ、2人だもん」
「…れんくん、」
やだ、って子供みたいにふてくされる蓮くんだけど、
名前を呼んだら、満足そうに笑った。
「よし、A、おいで〜」
「蓮くん？」
蓮くんがにっこり笑って手を広げる。
相変わらずふわふわしてるなって思いながら
その腕の中にすっぽり収まってみた。
「充電する」
「なにを？」
「俺を」
苦しいくらいぎゅーって抱きしめられるけど、
緩めてはくれないらしい。
「仕事進んでる？」
「うん、頑張ってる。蓮くんとご飯行くの遅くなっちゃうもん」
「そんなのいくらでも待つよ」
「蓮くんと少ししか会えないのやだから」
「そっか、じゃあ無理しないでね」
Aは偉いね、よく頑張ってるねって
また頭をぽんぽんされる。
「蓮くんに頭なでてもらうの好き」
「ずるいよお、可愛いこと言っちゃって」
離したくなる、って耳元で囁かれて、
鼓動が跳ねた。
「よし。そろそろ戻ろっか、A」
充電完了〜って嬉しそうな背中を見つめる。
倉庫を出ようとする蓮くんの、繋いでた手をぐっと引き込んだ。
「っわ、」
バランスを崩した蓮くんがこっちに振り向くその瞬間に
短い短いキスを、ひとつ。
驚いた蓮くんの顔に、してやったり。
「Aさん？君ねえ。」
「びっくりしたでしょ」
へへ、どうだ！驚いたか！って顔で笑って見せたら、今度は蓮くんから短いキスが降ってくる。
「Aさん、今日の行き先は俺の家に変更です」
「なんでですか」
「この小悪魔をお仕置きしなきゃ」
ね？って顔を覗き込まれて、勢いで頷く。
…あ、頷いたらダメか。
そんなこと思ってももう遅い。
やたら楽しそうな蓮くんに、今夜の覚悟を決めた。
end
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マノ(プロフ) - ななさん» ななさん、コメントありがとうございます！最高の3人ですね（ ; ; ）いっぱい書きます！！そろそろヨナと恋愛したい…(笑)細かなリクエストがあればまたいつでもコメントしてくださいね(*^^*) (2020年5月9日 22時) (
レス) id: 8ca57a43ae (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 出来ればでいいんですが、また與那城くん、文哉くん、まおまおの小説読みたいです (2020年5月9日 18時) (レス) id: 629277b885 (このIDを非表示/違反報告)
マノ(プロフ) - ﾘｱﾝさん» ﾘｱﾝさん、コメントありがとうございます！制服の空くん、想像しただけでも最高ですね…！（ ; ; ）張り切って書かせていただきます(^-^) (2020年5月7日 1時) (レス) id: 8ca57a43ae (このIDを非表示/違反報告)
ﾘｱﾝ - 中里空くんの学園ものが見たいです…！ (2020年5月6日 22時) (レス) id: aacb024680 (このIDを非表示/違反報告)
マノ(プロフ) - uta #さん» uta #さん、コメントとリクエストありがとうございます！！高校生蓮くん、ぜひ書かせてください！少しお待たせしてしまいますが、すみません…（ ; ; ） (2020年4月29日 23時) (レス) id: 8ca57a43ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マノ | 作成日時：2020年4月13日 22時
