練習生時代7 ページ15
JK side
JK「おかしい。」
最近Aヒョンがおかしい。
前まで、僕にいつも話しかけてくれて、あの優しい笑顔を見せてくれたはずなのに、おかしい。
YG「なにが?」
JK「わぁ!ユンギヒョン、びっくりした。」
YG「お前、もう1時すぎてるぞ。こんな夜中になにしてんだ。」
Aヒョンのことを考えすぎて、眠れなくなってしまった。ちょっと一回水を飲んで落ち着こうと思って、キッチンに来たところだった。
JK「ちょっと眠れなくて…。ヒョンは、今帰ってきたんですか?」
YG「おう。ちょっと作業の区切りついたからな。で?なにに悩んでんの?」
JK「え?何で悩んでるってわかるんですか?」
YG「顔に書いてある。」
そう言われて思わず顔を触る。するとふっと笑う声が聞こえた。
YG「ほら。さっと吐き出せ。そんでとっとと寝るぞ。」
ユンギヒョンは一見冷たいけど、ほんとは優しい。
こんな夜中でもこうやって付き合ってくれるんだ。
JK「…最近Aヒョンがおかしいんです。」
Aヒョンは、綺麗で、優しくて、かっこよくて、何もかもが完璧な人だ。
僕はすごく人見知りだから、最初すごく不安だった。
1人でソウルに来て、釜山から出てきた僕は何もかもわからなくて、どうしようもなかった。
でも、Aヒョンはいつでも僕に笑いかけてくれて、僕の気持ちに寄り添ってくれたんだ。
ジョングガって呼んでくれるあの声も、花が咲くように笑う顔も、全部全部大好きだ。
YG「Aヒョン?」
JK「最近、挨拶しかないんです。その挨拶はいつものAヒョンなんですけど、でもそれしかないんです!
いつもだったら、何かあるたびに声をかけてくれたのに…。」
YG「まぁ、そういう時もあんじゃね?」
JK「いえ!絶対に何かあります!!」
YG「…それってさ、ジョングク、お前に原因あるんじゃないか。」
え?僕?なんで、?
Aヒョンに僕何かした?ぼく、ヒョンに嫌われてるの?
驚いて声も出ないでいると、ユンギヒョンは僕が傷ついたのかと思ったのか、申し訳なさそうに、心なしか優しく理由を説明してくれた。
YG「お前さ、ヒョンに話しかけられて、ちゃんと応えられたことある?」
あ、挨拶以外でな?と最後付け足すユンギヒョン。
…………。
JK「…ないです。」
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まる - 続きが気になります!ジョングギ頑張れ〜〜! (2023年1月21日 10時) (レス) id: fe3e80ddfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MMM | 作成日時:2022年9月26日 5時