かわいすぎ、注意 。(３)

彼の好きな人 ページ11

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作者のぉれんじゅです。
この話の主人公は貴方でもお亮達でもない。

女優として活躍することを目指す1人の女の子の目線で書いています。

よろしければ覗いてみてください(^ ^)


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私の名前は 水戸風華。

テレビで女優として輝くことを目指す…女優の卵。

ドラマや映画でセリフを与えられた作品なんてまだ全然。

学園ドラマのクラスメイトAみたいな、教室の隅で座っているエキストラみたいな役どまり。

それでも女優として活躍したいという夢は叶えたい。

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すると映画の出演依頼がきた。

「 ママレード・ボーイ 」

またセリフも役名もないクラスメイト役だけど、作品に携われるなら大歓迎。



そして映画の撮影がが始まる。


桜井日奈子さんや吉沢亮さん、佐藤大樹さんを筆頭に順調に撮影が進んでいく。

クラスメイト役だから学校で行われるシーンしか見ることができないけれど、演技の見せ方やセリフがない時の立ち振る舞いなどを勉強して、自分に生かしてやる。


撮影も終盤に入った頃、雨で一時撮影中断。

そんな時も映画の共演者同士で仲良く読み合わせする姿に羨ましくて…私も早くあそこまで登りたい。

すると、あの人が話しかけてくれた。


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『水戸さん。』

水「…へ？」


なんと、あの吉沢亮から私に話しかけにきてくれた。

え、うそ？！なんで？！


亮「あっちにお土産置いてあるんだけど…。」

水「そ、そうなんですか？」

亮「この間ロケで地方に行ってきたんです。よかったらこれ食べてください。」


はいっと渡されたのは、お洒落なドーナツ。

わざわざ彼が私に話しかけてくれたのも信じられないのに、お土産を下さるなんて…！？

…ハテナが多すぎて訳分からなくなってきた。


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水「ありがとうございます！…ドーナツ好きなので嬉しいです。」

亮「よかった。ドーナツ裏にまだたくさんあるので、いっぱい食べて行ってくださいね。」


最後にニコッと笑い、彼は戻って行った。


水「……っ」

顔があつくなっていくのが分かる。

なぜ彼がこんな私の名前を知っているのか分からないけれど、主役を張れるほど有名な俳優の方に優しくされたり、声をかけられることもなかった…。

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水「…無理っ」


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演技の勉強じゃない時も、彼を見つめてしまうようになってしまった。


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