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「返す気あんのかよ?お嬢ちゃん。」
「まだな、300万残ってんの。分かってる?」
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雨が降りまくっていて、ジメジメした空気の中、バイトを終わらせた私の前に現れた黒いスーツに身を包んだ男が2人。
「……すみません。」
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「すみませんで済むと思ってんのか?
借金返すのにどれだけ時間かかるんですかー?」
そう、真夜中に私追い詰める男たちは借金取り。
借金をかかえた両親のもとに生まれた私。
その両親が三ヶ月前くらいに亡くなった。
自ら死を選んだんだ…この人生に耐えられなくなった親が、私1人残して。
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借金を返す努力をしてもしても、そう簡単に返せるものじゃなくて。
…ねぇ、私も死んだほうが楽だったりする?
最近そんなことしか考えてないや。
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「おい、聞いてんのか?」
「………。」
「無視か?…お前、なめてんじゃねぇよ!」
ドンっと力強く肩を押され、水たまりに派手にダイブ。
痛い…今足グギッていった。
「お前、そうやってなめた態度取ってるとどうなるか分かってんの?」
倒れている私の胸ぐらを掴み、顔を近づけてくる男。
…気持ち悪い。
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「…ッ、なんとか言えよ!」
私の態度に頭が来たのか、拳を振り上げた。
「…ッ!!」
殴られるのを覚悟し、目を瞑った時…
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「女の子に手出すって…どうなんだよ、おっさん。」
男の振り上げた手を掴み、睨みつけている
少し顔が厳つい男の人がいた。
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くるみん(プロフ) - 今日から読み始めました!オチは臣がいいなぁ、なんて思ってます! (2015年7月13日 4時) (レス) id: abc363b7e2 (このIDを非表示/違反報告)
ぉれんじゅ(プロフ) - 宇宙〜sora〜さん» 嬉しいです!!ありがとうございますー!!パート2に移行しましたので、そっちもよろしくお願いします( *´艸`) (2015年7月11日 14時) (レス) id: c62f3ad013 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙〜sora〜(プロフ) - とっっっても面白かったです!! 更新頑張ってください(*^^*) (2015年7月4日 11時) (レス) id: 7ef96ef349 (このIDを非表示/違反報告)
ぉれんじゅ(プロフ) - まよさん» コメントありがとうございます!! 頑張って更新します*\(^o^)/* (2015年6月20日 9時) (レス) id: 34b0e3ef1f (このIDを非表示/違反報告)
ぉれんじゅ(プロフ) - あやきさん» がんちゃん吐いてません(笑)ギリストップですw (2015年6月20日 9時) (レス) id: 34b0e3ef1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぉれんじゅ | 作成日時:2015年4月1日 21時