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JN「わぁ。凄い。いつも可愛いけど、もっともっと可愛いね。
ジョングクも惚れ直すだろうね。」
YG「ジョングクにとっては修行だろうな。
こんな可愛いのを、たくさんの人に見られるし、自分はずっと手を出せねぇんだから。」
『お世辞でも嬉しいです。
この浴衣、どうしたんですか?』
YG「・・・死んだ彼女の。
日本人だったんだ。」
ユンギさんが俯く。
亡くなった・・・?
ユンギさんにそんな過去があったなんて。
『私、そんな大切な浴衣着れません!!』
YG「いや、着てやって欲しい。あいつも喜ぶよ。」
JN「どいつが喜ぶんだ?
お前に死んだ彼女も日本人の彼女も、もはや彼女なんていないだろ?
タチの悪い嘘はやめろ!」
ソクジンさんに叩かれ、ユンギさんはケラケラ笑っている。
『うそ・・・?』
JN「Aちゃんも、騙されたらダメだよ!
あんなに棒読みだったのに。」
YG「あんな、下手な演技でもっ、騙されてくれるなんて、おま、どんだけ、純粋なんだよっ!!」
ユンギさんは目を細くし、白い歯を見せながら大笑いしている。
何て声をかけたらいいんだと本気で悩んだあの一瞬を返せ。
しかも、死んだなんて・・・縁起の悪い!!
私は再びユンギさんを睨む。
YG「悪かったよ。ちょっと、意地悪したくなったんだよ。可愛すぎて。
ほら、可愛い顔が台無しだ。笑え。」
ユンギさんが、私の長い髪をさっと1つにまとめ、どこから出したのか、可愛い赤い色の飾りのついたかんざしでとめてくれる。
この人、なんでこんなに何でもできるんだろう。
私のそんな疑問が伝わったのか、ソクジンさんが教えてくれる。
JN「ユンギは元は美容院で働いてて、そこで着付けとかもしていたらしいんだ。
浴衣は、僕とユンギからの2人へのプレゼント!」
YG「かんざしはおまけ。
あと、これが下駄と巾着な?」
『え、そんな、プレゼントなんて!!
高そうなのに・・・』
JN「いいから、貰ってよ!!
可愛い弟と、その大切な人が結ばれたなんて、僕たちだってすごく嬉しいんだから!」
ソクジンさんは、嬉しそうに話す。
つい、目頭が熱くなってくる。
しかし、先程化粧を直したばかりだし、こんなに素敵にしてもらったのに泣くわけにはいかないと、目を見開いて必死に耐える。
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ヤンコチペン - コメント失礼します! ここから、ぐく氏たちはどうなっていくのか、気になってきました!笑 素敵な作品をありがとうございます!!応援しています! (2023年4月6日 23時) (レス) @page49 id: 257e9ab930 (このIDを非表示/違反報告)
狐兄弟 凌 - 後々グクたちは離れてしまうのかとかめっちゃ気になります!!くっつきグクさん可愛い!面白かったです (2019年11月2日 9時) (レス) id: 7d3711d128 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - はじめまして^^一気読みさせていただきました!凄く面白いです!一途に想い続けてくれるJKにキュンキュンさせられっぱなしでした(笑)続きも楽しみにお待ちしております!頑張ってください! (2019年10月21日 18時) (レス) id: 3fc92ffbb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2019年10月21日 0時