検索窓
今日:9 hit、昨日:9 hit、合計:215,980 hit

106 ページ6

【JK side】




ゆっくりと眠りについたヌナ。


その可愛らしい寝顔を見れば、再び涙は溢れてくる。




泣くなよ、ジョングク。

今、大好きな人の顔をしっかり見ておかないと。





もう、二度と見れないかもしれない愛しい人の顔を、しっかりこの瞳に焼き付けておかないと。








JK「うっ…、」








泣きすぎて、自然と漏れてくる声を必死に押し殺す。





自分で決めたことだ。





テヒョン様は、俺がヌナと一緒にいられるようにしてくれた。


そのおかげで、俺はヌナと一緒にいられる。



そんな未来に、つい甘えてしまいそうになる。




けれど、もし、敵がここまで攻めてきたら?


ヌナが危険な目にあうことだってあるだろう。



その時、俺はきっと、戦に行かなかったことを死ぬほど後悔する。







正直、ヌナのこの先の未来に俺がいないなんて、凄く嫌だ。




俺のいない未来で、ヌナはたくさん笑って、たくさん綺麗な景色を見て、面白いものを見て、たまに泣いて。


俺じゃない人と、幸せになるのだろうか。


想像しただけで、胸が引き裂かれるくらい辛い。





辛いけれど、ヌナを失う辛さに比べれば、きっと、どうってことない。






涙を拭い、彼女の綺麗な指から、そっと指輪を抜き取る。




この指輪にヌナとの幸せを誓った時。


俺はヌナとの幸せな未来を信じて疑わなかった。





きっと、この指輪を残して行けば、ヌナは俺にずっと縛られてしまう。




そんなのは、絶対ダメ。





ヌナの幸せの為に、俺はヌナの手を離す。


例え、それがヌナと他の奴の幸せの為だったとしても。









俺は、喜んでこの命を、ヌナに捧げるよ。

107→←105



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (758 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2041人がお気に入り
設定タグ:ジョングク , BTS , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ユナ(プロフ) - 久々に読み返したらまた大泣きしました。素敵な作品を残してくださりありがとうございます。 (12月24日 2時) (レス) id: bdaee4cca6 (このIDを非表示/違反報告)
chi134340(プロフ) - お久しぶりです。まゆうさんのお話が大好きです。何度も何度も読み返しています。素敵なお話を書いてくださって本当にありがとうございます。 (2022年12月29日 21時) (レス) @page19 id: 71cc208125 (このIDを非表示/違反報告)
airi03ryo(プロフ) - まゆうさんの作品が大好きで全部読んでいるのですが、この作品名が1番好きでもう10回以上読んでは号泣しています。本当に大好きな作品です。こんな素敵な作品を執筆して下さって、本当にありがとうございます。これからも応援しています!また読みにきますね。 (2022年10月23日 23時) (レス) @page21 id: ec6a5bd687 (このIDを非表示/違反報告)
🍚 - 数年前に出会ったこのお話が恋しくて久しぶりに読み返しました。初めて泣いたお話でした。そしてまだ泣きました。笑 このお話をずっと残してくださっていて、ありがとうございます。 (2022年8月30日 9時) (レス) @page20 id: e404ea4948 (このIDを非表示/違反報告)
M - 嗚咽がしました。こんなに泣いたお話を読んだのは初めてでした。楽しくて面白くて続きが気になって仕方がなく、どんどん読み進めてしまいました。とても幸せで、とても苦しくて、あたたかかったです。こんなに素晴らしいお話を書いてくださりありがとうございました。 (2022年4月28日 18時) (レス) @page20 id: f9fae25385 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まゆう。 | 作成日時:2021年1月11日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。