６９ ページ19
先程のあの悪態はどこへ行ったんだろう。
実は二重人格だとか？
JK「ヌナ。ごめんなさい。」
『え？』
JK「俺、ヌナに酷いこと言いました。
でも、本当は思っていませんから。」
泣いているのだろう。
声が凄い震えている。
JK「だから、俺のこと嫌いにならないでください。」
『嫌いになるわけないでしょ？
ジョングクは私にとって大切な人だもん。』
よしよしと、大きく逞しい背中を撫でてやる。
いや、こいつ、更に筋肉ついていないか？
きっと、コンサートに向けて体を作ってきたんだろうなぁ。
JK「ヌナが、ユラのせいにしたとも思ってません。」
『え？』
JK「だって、ヌナ、人のせいになんてできないでしょ？
何なら、全部自分のせいにしてしまうくらいのお人好しなんだから。」
『・・・・ふふ、さすが兄弟だね。
ソクジンさんにも同じこと言われたよ。』
JK「ヒョンが？」
『ソクジンさんとジョングクが、私のことを信じてくれているだけで私は嬉しいよ。
ユラも悪気はないんだろうし。』
JK「・・・・ヌナ。
ステージ入りの時、どこにいたんですか？」
私から少しだけ体を離し、じーっと見つめる綺麗な瞳。
胸がドキリとして、じんわり熱くなっていく。
『えっと・・・そんなに見られると、恥ずかしくて話せない。』
JK「なら、ずっと見ときます。」
『馬鹿。
あの時は、ユラの使う氷を買いにドラッグストアに走ってたよ。
やっぱり、直前すぎてスタッフの方も困っていたから。
ユラがメンバーにステージ入りの時間になったことを伝えとくって言ってくれたんだけど、やっぱり、私が責任を持ってみんなを案内するべきだったね。
それが私の役目だったし。』
JK「・・・ユラが伝えておくって言ったんですか？」
『え？そうだけど・・・。
ユラから聞いて、みんな移動したんでしょ？』
ジョングクは眉間にしわを寄せて、難しい顔をしている。
『どうしたの？』
JK「あ、いや・・・。
ヌナ。
重要なことは、多分、ヌナが最後まで自分の手でやり遂げた方が良いです。」
『そうだよね・・・無責任だった。』
JK「いや、そういうわけではなくて。
無責任だとかそういうのではなくて・・・それがヌナの為です。」
私の為？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3676人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ガンちゅう(プロフ) - 更新が楽しみすぎます！ (2020年6月12日 23時) (
レス) id: cacb4f2dd6 (このIDを非表示/違反報告)
1003 Nina(プロフ) - 更新が待ちきれません！仕事が手につきません！今後の展開が楽しみすぎて何度も最初から読んでしまいます!!! (2020年6月10日 21時) (レス) id: 6627f3e1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - 展開面白すぎ！！！！！！これからも応援してます！！！！！ (2020年6月10日 16時) (レス) id: b117263756 (このIDを非表示/違反報告)
baepehi(プロフ) - 天才ですか、、、、更新楽しみにしています！！！ (2020年6月10日 13時) (レス) id: 2475336dba (このIDを非表示/違反報告)
はしメイ(プロフ) - あぁそうだった。誘われて入ったんだった。。。そうじゃん(ノД`)失念してました (2020年6月10日 11時) (レス) id: 3deb5fbbfa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆう
| 作成日時：2020年6月6日 21時
