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【YOU side】






私の両親は、私が小学生の時に事故で亡くなった。


そんな私を支え、育ててくれたのは、10歳年上のオッパだった。



オッパはカメラマンをしていて、たくさんの綺麗な写真を撮っていた。



私は、オッパの撮る、綺麗で、見ていると心がポカポカしてくる温かい写真が大好きだった。









私が高校生にあがる頃。



オッパは病気で倒れた。




もう、治らないと言われた。


もう、長くは生きられないと言われた。









毎日泣く私に、オッパは言った。



「お前は、本当に泣き虫だな。」


『オッパがそんな状況で、泣かずにいられるか!!!』


「えー、オッを怒らないでよー。」




ははっと言って、目を細めて笑うオッパ。


静かな病院の病室のベッドの上に寝ころぶオッパは、いつの間にかとても痩せて、顔色も悪くなっていた。


それでも、私に笑顔を見せる。




オッパは、付き合っていたユナオンニと別れた。


オンニには幸せになって欲しいからと言っていた。







「この前さー、」


急にオッパが思い出し笑いをする。


「公園に行ったんだ。」




『・・・・・この前って、
それは、病院を抜け出しやがった日?
そして、私のあげたお守りを失くした日?』


「そんな怖い顔するなよー。可愛いAや。
退屈なんだよ、ここ。
この部屋から出られないんだぞ?
もう、楽しいものも、綺麗なものも・・・見に行くことはできない。
Aに何かがあったって、俺は駆けつけてやれない。
だから、あれが最後だったんだ。
外の世界、ちゃんと見ておきたかったんだ。
まぁ・・・お守りはごめん。でも、俺にとっては、A自体が、お守りみたいなもんだよ。」



オッパの言葉に、更に涙は溢れてくる。



「やーい。泣き虫―。」



『うるさい。
それで?その公園で面白いものでも見た?』



「そうそう!ウサギがいた!!」





『・・・・ウサギ?』







「うん。ウサギ。なんか、なんちゃらって言う事務所に所属していて、なんちゃらって言うグループでデビューするんだって。」


『わぁー、何言ってんのか分かんない。』




ウサギがデビュー?


このオッパ、ウサギと喋れるのか。


そもそも、ウサギ界にも事務所とかあるの?

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にこ - 伏線?っていう程でもないんやけど((失礼過ぎますごめんなさい)本屋さんとかのんが、『あ、そういうことか!!!』ってなって面白かったです!これからも頑張ってください!応援しています! (2020年8月13日 22時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - 千晃さん» コメントありがとうございます!思い出しても、相手を思って我慢するジョングク・・・幸せになって欲しいですね。努力します! (2020年3月14日 21時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - カナタさん» ありがとうございます!作者的にも2人ともに幸せになって欲しいのです。・・・うう。努力します。 (2020年3月14日 21時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - ぽんぽんさん» 報告、ありがとうございます!!報告嬉しいです! (2020年3月14日 21時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - パクちーさん» ありがとうございます!深夜にごめんなさい!!切なくしてしまいがちで・・・すみません。 (2020年3月14日 21時) (レス) id: 77e5296d5f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆう | 作成日時:2020年3月1日 22時

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