ジョングク先生、大好きです。４【JK】[完結]

151.【JK】 ページ1

【こいつは預かった。】


え、なに・・・・なんで、誘拐なんてされてんの？




漫画のような、決め台詞に苛立ちを覚えながらも、息が吸えないほど、苦しくなる。





YG「おぉ。ジョングク。」


ユンギヒョンが旅館から出てくる。


YG「あれ、Aは・・・・・・・っていうか、何て顔してんだよ。
何、泣いてんの？」


ユンギヒョンの顔が歪んで見える。





JK「ヒョン、Aが誘拐されました。」


YG「・・・は？誘拐？」



スマホの画面を見せれば、ユンギヒョンは険しい表情を浮かべる。



JK「部屋に携帯を取りに戻った間に、いなくなりました・・・・。

どうしましょう。Aに何かあったら・・・嫌です。
Aに何かあるなんて、無理です。耐えれません。」



YG「大丈夫。あいつは、何とか耐えてくれるよ。
お前が見つけ出すまで。
まぁ、問題は、警察には言えないってとこだよな。」





そう、警察に言えない。


離せば、僕とAの関係はバレてしまう。


そうすれば、Aが傷ついてしまう。




担任と付き合っていたなんてバレたら、受験生のAにとって、それは未来に関わってしまう。







YG「どうしたもんか・・・・。」


JK「・・・。僕が携帯を忘れなければ。Aと一緒に戻っていたら。」


YG「そんな、“たら”“れば”を話したって、意味ねぇだろ？
今できることを考えろ。」


JK「だって、犯人の検討もつかないのに、どうすればいいんですか。」


YG「・・・。なぁ。」


JK「何ですか！？」


YG「あれ。」






ユンギヒョンの指さす方向を見れば、旅館の監視カメラがガッツリこちらを向いている。


ユンギヒョンはニヤリと笑う。




YG「案外、早く迎えに行けるかもな。」




JK「そうですね。」





あとは、あのカメラは不具合とかで壊れていませんように。

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