84.【JK】 ページ34
【JK side】
JK「・・・・・はぁ。疲れた。」
目の前のパソコンの画面が暗くなるのを見つめながら、大きな溜息をつく。
僕は効率の良さを求める人間で、授業の準備や試験問題作成だって、効率よく進めていき、短期集中型で終わらせていく。
いつもそうだった。
Aの個人授業の時間までに仕事を終わらせて帰れるように、時間を決めて手際良く仕事を片付けていた。
短い時間で集中して仕事をするのは、それなりに頭が疲れるけど、Aに会えると思えば、全く苦ではなかった。
むしろ、Aに会うことで、僕は癒されていたのだと思う。
その癒しを無くした今は、ただ疲れが溜まっていく一方だ。
仕事にも身が入らないから、結局時間内に終わらず、家に持ち帰って仕事をしている始末だ。
だっさ。
ただ少し会えないだけで、こんなに仕事ができなくなるなんて。
こんなに寂しいなんて。
学生でもあるまいし。ましてや、僕は大人だ。
学校では会える・・・と言っても、正確には目が合うだけなんだけど。
ふと、キスをしたときのAのあのとろんとした表情が浮かぶ。
つい、その先に手を伸ばしてしまいそうになるくらい、Aは甘い。
甘くて、愛おしくて、危険だ。
もう、生徒に手を出してしまってはいるけれど、一応僕は教師だ。
教師が生徒にこれ以上してしまって良いのだろうか。
ダメに決まっている。
それでも、僕はもう、Aの全てが欲しくて欲しくてたまらない。
この先のAの未来を背負う覚悟なんてとっくのとうにできているから、僕はAの全てが欲しい。
Aに僕の全てを知って欲しい。
“私のことなんて一旦忘れて、ゆっくり休んでください。”
そう言ったA。
あいつ、絶対勘違いしてる。
僕にとってAの個人授業が負担になっていると思ってるんだろ?
むしろ逆なのに。
僕にとって、Aとの個人授業は、僕がAと一緒にいるための口実であり、唯一心休まる、楽しみな時間。
普段、触れることのできないAを独占できる時間。
個人授業を無くされる方が僕にとってかなりの負担なんだけど。
1863人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(名前)れな(プロフ) - もーほんとに大すきなんです(涙)この作品に出会えて本当に私は幸せです. 生きる活力になってます!続きが楽しみすぎて続きを妄想してます笑笑 まゆうさんに、感謝しかありません、ありがとうございます、大好きです、愛してます、 (2020年1月29日 18時) (レス) id: 88f8847ca6 (このIDを非表示/違反報告)
kanna - だぁぁぁ!!このお話好きすぎて星がいくつあっても足りません!毎回読む度に1番右のお星様を押させていただいています…が数が変わらないのです。ヽ(;▽;)ノでもこのお話ホントに大好きです(((o(*゚▽゚*)o)))これからも更新頑張って下さい!笑 (2020年1月27日 16時) (レス) id: c6dd1df907 (このIDを非表示/違反報告)
まゆう(プロフ) - Pちゃん()さん» ありがとうございます!訂正しました。 (2020年1月25日 8時) (レス) id: c199fca4fa (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん()(プロフ) - 71話72話73話なのに71話23話73話になってます! (2020年1月25日 0時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
名無し81828号(プロフ) - 今読んでるお話でダントツで面白いです!!ジョングク先生とのきゅんきゅんな日々楽しみにしてます!!更新頑張ってください!!楽しみにしてます!! (2020年1月20日 23時) (レス) id: 4b9ea0e9ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まゆう | 作成日時:2020年1月14日 23時