46.【YG】 ページ46
【YG side】
JK「ヒョン。僕がAを家まで送ります。」
YG「いや、俺が送るよ。俺の責任だ。」
JK「Aは僕の生徒です。」
YG「その生徒にキスをしようとしていたのに?」
そう言えば、大きくて丸い瞳を見開き、そして俯く。
JK「やっぱり、分かっていたんですね。」
YG「そりゃあ、扉を開けた後にジョングクは突き飛ばされていたからな。
ははっ、キスしようとして突き飛ばされてやんの。」
JK「傷を抉らないでください。キスを拒否されて傷ついているんで。」
分かりやすく落ち込んでいるジョングク。
JK「・・・まぁ、これで良かったんですけど。」
YG「ん?」
JK「本当はAがあいつらに触られているのを見て、頭に一瞬で血が上って・・・あいつが大人だったら、多分、ここで押し倒して、自分のものにしていたと思います。
でも、あいつは子ども・・・ましてや、自分の教え子ですよ。
本当は、キスだってするべきでない。」
YG「子どもだからって、それを我慢できるジョングクは凄いと思うけど。
でも、お前、そんなキャラじゃねぇだろ。」
ジョングクはじっと俺の方を見てくる。
YG「高校生のお前は、なりふり構わず、結構自分の欲のままに動いていたけど。
まぁ、最後はあいつの幸せの方を選んで、身を引いていたけど。」
JK「そうなんですよね。
僕、結構自分の欲に誠実なんですよ。
思った通りに動いちゃう。
でも、そんな自分勝手で傷つけて良い子じゃないから。Aは。」
YG「へぇ、お前、自分で気付いてんだ。
Aのことが好きだって。」
JK「・・・そりゃあ、ね。」
少し困ったように笑うジョングク。
こいつ、あんなに分かりやすく独占欲をバンバン出してきているくせに、何を恐れてるんだ。
YG「まぁ、お前も大人だからな。
しかも、教師だろ?そりゃ考えるところもあるだろう。
まぁ、俺はその教師ではないから?
思う存分、自分の想いをそのまま貫かせてもらうわ。」
そう言えば、目を見開いて固まっているジョングク。
分かりやすい奴だよな、こいつも。
『ユンギさーん、お待たせしました。』
YG「ん。じゃあ、帰ろうか。」
JK「いや、僕がっ」
YG「お前は怖いんだろ?教師だからな。」
そう言えば、まるで大事な玩具を盗られたような子どものように、泣きそうな表情を浮かべている。
悪いが、俺はジニヒョンのように優しくはねぇよ。
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タハ - 6周目突入!!いや〜なんでですかね?自然と何か「ジョングク先生」で検索してるんですよね... これほど惹かれた作品は初めてです!こんな素敵なお話に出会えて良かったです。出会わせてくれてありがとうございます (2021年4月18日 20時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 3周目来ちゃいましたw やっぱりまゆうさんの作品はどれだけ読んでも飽きませんね!!私文才がないので(どんな才能もありませんが)、尊敬です! (2020年11月8日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - どうしたの、オレンジ。は可愛い、笑 (2020年8月9日 11時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 『ごめん、ありがとう、愛してる。』とつながっていてびっくりしました!!(*^^*) 読んだことないのに、なんか聞いたことがある気がして、繋がっていると知ったときとても驚きました(//ω//) これからも更新頑張ってください!!\(^∀^)/ (2020年5月21日 8時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - すごいですね!一つずつにストーリーがあってリンクしてることは予想していましたがやっぱそうなんですか?!ヤァーーー!面白い!何かこう他の話とリンクしてる話好きなんですよ!ありがとうございます!これからも応援してます!頑張ってください! (2020年5月9日 11時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2020年1月8日 22時