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JK「ふっ・・・、キム・A。
僕もキム・Aと同じ駅を使っていて、ここらへんで文房具を買おうとすると、あそこしかないこと、覚えててね?」
『・・・・え?待って。えー・・・っと?
つまり、私がジミンと買いに行ったとき、先生いたのですか?』
JK「棚を1列挟んだところにいたよ。
ボールペン買いに行ったら2人がいて。
話しかけようとも思ったけれど、僕へのプレゼントの話をしてるから。」
『えっと・・・えー。私変なこと言ってなかったです?』
JK「ピンクにしようかとか言っていたね。
まぁ、ピンクでも、キム・Aがくれたものなら、喜んで使うけど。」
あの場所に先生がいたなんて・・・ん?ということは?
『じゃあ、先生がAさんのプレゼントを断ったのって・・・』
JK「ん?ヌナ?・・・あー・・・だって、ボールペン2本もいらないでしょ?
キム・Aに貰うらしいから、ヌナからはいらない。
貰ったとしても使わないよ。それなのに貰うのは申し訳ないから断った。」
なんだ、この展開。
プレゼントを買うんじゃなかったなんて落ち込んでいた私は何だったんだ?
JK「ほら、早く!」
嬉しそうに目を細めながら手を差し出すジョングク先生。
私は、どうすることもできずに鞄に入れっぱなしにしていたあの包装されたボールペンを鞄から出し、ジョングク先生に渡す。
『あの・・・その・・・いつものお礼です。』
JK「多分、先生がこんなもの受け取ったらいけないんだろうけど、今、僕はただの近所の人だからね。
開けて良い?」
『どうぞどうぞ。』
先生は嬉しそうに包装を開け、ボールペンを取り出す。
『あの・・・赤色が嫌いだったらごめんなさい。』
JK「ん?なんで?僕、赤好きだよ。
赤は全ての始まりの色なんでしょ?」
微笑みながら首を傾げる先生。
『そこまで聞いていたのですか。』
JK「ありがとう。何か、催促したみたいになっちゃったけど。
でも、嬉しいよ。明日から使う。」
『どうぞ、使ってください。』
JK「・・・あ。」
ジョングク先生は元の場所に戻って行き、そこに置いているリュックから私のボールペンと先生の黒いシャーペンを取り出す。
JK「はい、これ。返す。」
『あ、はい。』
戻って来た、私のボールペンと先生に貰った黒色のシャーペン。
JK「助かったよ。
持ってきてくれたのはテヒョンだったけど。」
『あの場に行く勇気はないですよ。』
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タハ - 6周目突入!!いや〜なんでですかね?自然と何か「ジョングク先生」で検索してるんですよね... これほど惹かれた作品は初めてです!こんな素敵なお話に出会えて良かったです。出会わせてくれてありがとうございます (2021年4月18日 20時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 3周目来ちゃいましたw やっぱりまゆうさんの作品はどれだけ読んでも飽きませんね!!私文才がないので(どんな才能もありませんが)、尊敬です! (2020年11月8日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - どうしたの、オレンジ。は可愛い、笑 (2020年8月9日 11時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 『ごめん、ありがとう、愛してる。』とつながっていてびっくりしました!!(*^^*) 読んだことないのに、なんか聞いたことがある気がして、繋がっていると知ったときとても驚きました(//ω//) これからも更新頑張ってください!!\(^∀^)/ (2020年5月21日 8時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - すごいですね!一つずつにストーリーがあってリンクしてることは予想していましたがやっぱそうなんですか?!ヤァーーー!面白い!何かこう他の話とリンクしてる話好きなんですよ!ありがとうございます!これからも応援してます!頑張ってください! (2020年5月9日 11時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2020年1月8日 22時