34. ページ34
さて、昨日、あんなことを言ってしまい、先生に合わせる顔がないし、気まずい・・・けれども、学校というものは休校になることはありません。
え、私、失恋しようが何しようが、1年間ずっと先生に会わないといけないってこと?
改めて思う。私、とんでもない人を好きになってしまったんだ。
TH「どうしたの、オレンジ。」
JM「オレンジは今、先生のことを考えています。」
TH「オレンジ、昨日、トイレで先生と何かあったの?」
JM「それは、オレンジに聞いてください。」
『ねぇ。まさかだとは思うけど、そのオレンジって私のこと?』
先程から、人が黙っていることを良いことに、散々オレンジといじってくる2人を睨む。
TH「あー、結局、ボールペンどうするの?」
『今更プレゼントできるわけないよね。
Aさんのプレゼントですら断っていたんだよ?
もう自分で買ったっぽいし。』
TH「んー・・・そうかなぁ。今日朝のHRの時、Aが貸したやつ使ってたけど。」
JM「それは、僕も思った。先生、本当は買ってないんじゃない?」
『持ってくるの忘れてるだけでしょ。』
「キャー、ジョングク先生〜!!」
クラス内で黄色い声が聞こえる。
そうすれば、今日も爽やかな王子様のようなジョングク先生が教室に入ってくる。
相変わらず、笑顔を貼り付けて、真面目で爽やかな先生を演じている。
みんな騙されている。
その人、昨日生徒に向かって、脱がすよって言っていました。
数学の授業が始まる。
未だにチンプンカンプンだが、それでも先生の書いたこと、言ったことは全てノートに書きとる。
今までの、分からな過ぎて授業を放棄していたキム・Aとは違います。
分からないけれど、話は聞きます。ノートはとります。
何故なら、それがジョングク先生の授業だから。
数学ができるようになったら、ジョングク先生に褒められるかな?喜んでもらえるかな?
JK「んー・・・じゃあ、とりあえず、出席とるので、前向いててください。」
教室中を眺めて、出席簿に印を書き込む先生。
その手に握られているのは、やはり私の貸したボールペン。
先生、それ、いつ返される予定でしょうか。
いつ、用済みになりますか。
2243人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
タハ - 6周目突入!!いや〜なんでですかね?自然と何か「ジョングク先生」で検索してるんですよね... これほど惹かれた作品は初めてです!こんな素敵なお話に出会えて良かったです。出会わせてくれてありがとうございます (2021年4月18日 20時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 3周目来ちゃいましたw やっぱりまゆうさんの作品はどれだけ読んでも飽きませんね!!私文才がないので(どんな才能もありませんが)、尊敬です! (2020年11月8日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - どうしたの、オレンジ。は可愛い、笑 (2020年8月9日 11時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 『ごめん、ありがとう、愛してる。』とつながっていてびっくりしました!!(*^^*) 読んだことないのに、なんか聞いたことがある気がして、繋がっていると知ったときとても驚きました(//ω//) これからも更新頑張ってください!!\(^∀^)/ (2020年5月21日 8時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - すごいですね!一つずつにストーリーがあってリンクしてることは予想していましたがやっぱそうなんですか?!ヤァーーー!面白い!何かこう他の話とリンクしてる話好きなんですよ!ありがとうございます!これからも応援してます!頑張ってください! (2020年5月9日 11時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まゆう | 作成日時:2020年1月8日 22時