ジョングク先生、大好きです。【JK】

33.【TT】 ページ33

JN「・・・はははっ、面白いね。」



笑っているジニヒョン。



「Aちゃん、大丈夫かな？オレンジジュースって、結構匂い凄いんだよ。」



心配そうにトイレの方を見るA。



TT「経験者は語る・・・だね。
Aちゃんも、ジョングクも似ているね。
相手のために、なりふり構わず動けるところ。」




おそらくあの子は、ジョングクがAを好きだったことを知っているのだろう。


知っていて、俺らがこれ以上ジョングクの前で結婚の話をしないよう、オレンジジュースを被ったのだろう。



なんて、イケメンなんだ。かっこよすぎ。




ジョングク、素敵な子を好きになったんだね。



あとは、お前が自分の気持ちに気づいて、そして素直になれるかだよ。



先生と生徒・・・そりゃあ壁は大きすぎるけど、そんなこと、お前は軽々と超えていけるだろ？




「テテ。ジョングク、変わったね。」


TT「ん？」



「あんなにも、優しい目をするなんて。」





そりゃあ、今まで、Aに、その目を向けていたからね。


自分が向けられているときには気づかないだろう。


ジョングクの言っていた、あの頃とは違う好き・・・なんとなく分かった。





Aを見る切なそうな目と、Aちゃんに向ける、優しくて温かくて嬉しそうな目。




確かに、違う好きだね。









JK「おわりました。」


帰ってきて元の場所に座るジョングク。


少しだけ落ち込んでいるようにも思う。



「どうしたの？」


JK「あ、いや・・・・何でもないです。」





隣の席のジニヒョンの所に置かれてあったお酒を飲む。



酒が好きなくせに、Aちゃんが隣にいるから、ずっと飲まずにいたジョングク。



何、お前、可愛すぎだろ。





JK「多分、Aはジミン達と帰ります。」



本人の前では、散々“キム・A”って呼んでいたくせに、急に呼び捨てにしちゃって。





JK「・・・ヒョン、何笑ってるんですか。」


TT「いや、別に？前にもオレンジジュースをぶっかけた人いたなぁと思って。」


JK「・・・忘れました。」





ジニヒョンもユンギヒョンも、ニヤニヤしながらジョングクを見ている。


それが面白くないようで、さらに不貞腐れてお酒を飲み進めるジョングク。






あぁ、お前はあの頃と変わらないよ。




教師を立派にしているのだろうけど、俺たちにとっては、可愛い弟のままだ。

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