32.【TT】 ページ32
【TT side】
ジニヒョンに誘われてジョングクのお帰りなさい会に来てみれば、あの頃より更に大人っぽくなってカッコよくなったジョングクがいた。
彼が高校生3年生の時。
同じ子を好きになった。
俺は彼女と一緒になることは諦めていた。
けれど、ジョングクが、そんな俺の背中を押してくれた。
自分だって、Aのことが大好きなくせに。
“僕だって、ヌナが好きなんだよ、大好きなんだよ・・・でも、僕じゃダメだから・・・。
だから、気に食わないけど、あんたに託すしかないんだ・・・。
だから、弱虫のままでいないでよ・・・。”
“僕は・・・もう、ヌナなんて好きじゃない。”
泣きながら、弱々しくそう呟いたジョングク。
ジョングクのおかげで、俺とAはもう一度付き合うことになったし、今でも2人で幸せな毎日を過ごしている。
ジョングクが大学を卒業して教師になった時。
2人で話をしたことがある。
そして、ジョングクに聞いた。
俺が聞けたことではないけれど、ジョングクは今でもAのことを好きなのか。
ジョングクは答えた。
“好きですよ。けど、あの頃の好きとは違う。”
そう、切なそうに笑うジョングク。
俺はジョングクに幸せになって欲しい。それは、Aも同じ考え。
次に、ジョングクが好きな人ができた時には、俺は全力でお前のことを応援するし、背中を押してやる。
TT「・・・・・・え?」
ジニヒョンからタオルを奪ったジョングクは、Aちゃんを連れてトイレへと消えて行った。
残された俺らの反応のしづらさといったら・・・だって。あのジョングクが。
先程の水を飲ませているのにも驚いたけれど、ジニヒョンに嫉妬してタオルを奪い取ったジョングク。
あいつ、自分でそれ、気付いているのかな。
Aちゃんを見る目がとても優しくて、温かくて、嬉しそうなことに。
まるで、あの頃、Aを見ていた瞳と同じだ。
まさか、教え子を好きになるなんて。あいつ、凄いな。
JM「あ、えっと・・・Aの家に行って着替え取ってきます。」
TH「あ、俺もついて行く。」
ジミンくんとテヒョンくんが店から出て行く。
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タハ - 6周目突入!!いや〜なんでですかね?自然と何か「ジョングク先生」で検索してるんですよね... これほど惹かれた作品は初めてです!こんな素敵なお話に出会えて良かったです。出会わせてくれてありがとうございます (2021年4月18日 20時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 3周目来ちゃいましたw やっぱりまゆうさんの作品はどれだけ読んでも飽きませんね!!私文才がないので(どんな才能もありませんが)、尊敬です! (2020年11月8日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - どうしたの、オレンジ。は可愛い、笑 (2020年8月9日 11時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 『ごめん、ありがとう、愛してる。』とつながっていてびっくりしました!!(*^^*) 読んだことないのに、なんか聞いたことがある気がして、繋がっていると知ったときとても驚きました(//ω//) これからも更新頑張ってください!!\(^∀^)/ (2020年5月21日 8時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - すごいですね!一つずつにストーリーがあってリンクしてることは予想していましたがやっぱそうなんですか?!ヤァーーー!面白い!何かこう他の話とリンクしてる話好きなんですよ!ありがとうございます!これからも応援してます!頑張ってください! (2020年5月9日 11時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2020年1月8日 22時