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JM「A、大丈夫?」
先生が出ていき、ジミンが入ってくる。
『大丈夫!服取りに行ってくれてありがとう!』
JM「近いからね。
ねぇ、A?話聞くよ?
僕の前では泣いていいよ?」
ジミンが私の頭を撫でる。
優しい彼の瞳に映った私は、今にも泣きそうな顔をしていた。
『・・・ジミンっ』
ジミンの服をつかみ、胸におでこを当てて泣く。
ジミンはそんな私を優しく撫でてくれる。
『先生・・・好きな人いた。
凄く、凄く大切な人。
私は、先生にとって生徒の中の1人でしかないんだよ。』
JM「ん。」
『私、いらないこと言って、先生を困らせちゃった。怒らせちゃった。
まだ好きなのに、嘘つくんですねって。
ただ、先生に、苦しい辛い想いをしてもらいたくなくって。』
JM「うん。Aは、先生が大切なんだね。」
ジミンの優しい声に、さらに涙は溢れ出てくる。
『好き・・・』
JM「うん。」
『大好き・・・』
JM「うん。」
『でも・・・この気持ちどうしたらいいのか分からない。』
先生のことが好き。
先生が笑えば嬉しくなるし、先生のすることにドキドキもするし、先生に好きな人がいるとなれば、心臓が捻り潰されそうなくらい痛い。
息が出来ないくらい苦しい。
『この先、この想いが報われることってないじゃん。
先生が私のことを好きになってくれることなんて、絶対ないもん。』
JM「じゃあ、やめれば?」
ジミンを見れば、にっこり笑っている。
JM「絶対ないなんて思っているなら、無理だよ。やめなよ。
無理でも、絶対に振り向かしてやる!くらいの勢いでないと。」
『でも・・・』
JM「それに、まだ分からないよ?
絶対無理かどうか・・・。」
ジミンは私の頬に流れる涙を袖で拭ってくれる。
JM「帰る?」
『うん。髪の毛びしょびしょだし、顔はぐちゃぐちゃだし。』
JM「じゃあ、みんなにそう伝えてくるから、外で待ってて?
テヒョンも、多分外で待っていると思う。
送っていくよ。」
ジミンはそう言って、トイレを出ていく。
私はお店の外に出てジミンを待つ。
何故か涙目のテヒョンが店の外にいた。
TH「A〜、オレンジジュースを被るくらい、先生のことが好きなんだな!」
『それで、何でテヒョンが泣いてるの?』
TH「なんか、分からないけど、Aが泣きそうだったからぁ。」
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タハ - 6周目突入!!いや〜なんでですかね?自然と何か「ジョングク先生」で検索してるんですよね... これほど惹かれた作品は初めてです!こんな素敵なお話に出会えて良かったです。出会わせてくれてありがとうございます (2021年4月18日 20時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 3周目来ちゃいましたw やっぱりまゆうさんの作品はどれだけ読んでも飽きませんね!!私文才がないので(どんな才能もありませんが)、尊敬です! (2020年11月8日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - どうしたの、オレンジ。は可愛い、笑 (2020年8月9日 11時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 『ごめん、ありがとう、愛してる。』とつながっていてびっくりしました!!(*^^*) 読んだことないのに、なんか聞いたことがある気がして、繋がっていると知ったときとても驚きました(//ω//) これからも更新頑張ってください!!\(^∀^)/ (2020年5月21日 8時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - すごいですね!一つずつにストーリーがあってリンクしてることは予想していましたがやっぱそうなんですか?!ヤァーーー!面白い!何かこう他の話とリンクしてる話好きなんですよ!ありがとうございます!これからも応援してます!頑張ってください! (2020年5月9日 11時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2020年1月8日 22時