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ジョングク先生は、自分のリュックを背負って、私のリュックも肩にかけて歩く。
意外と紳士なんだなぁ。
男の人にそんなことされたことがなくて、これが大人なんだなぁと感心する。
ジミンやテヒョンも、高校生としてはかなり紳士的だし、優しいけど、それとはまた違う。
なんだろう・・・ジョングク先生がするとかなり自然。
しかも、この一見面倒くさがり屋そうな先生がするから、余計に胸は騒ぐ。
数分で家へと着いてしまう。
もう少し離れたところに住んでいたら、もっと話ができたのになぁ。
でも、これ以上送ってもらうのは申し訳ないから、やっぱり近くて良かったかもしれない。
『ありがとうございました。』
JK「ん。勉強頑張って。キム・A。」
手を振って帰って行くジョングク先生。
何故か、毎回フルネームで呼ばれるけど、私はジョングク先生に名前を呼ばれるのが好きだ。
先生の背中を見送る。
あぁ、好きだな・・・・。
もっと、先生と一緒にいたいし、先生のことを知りたい。
多分、これが世間でいう恋なのだろう。
うん。私は先生が好きだ。
勝手に口角が上がってニヤけてしまう。
先生の背中が見えなくなったところで、家の中に入った。
リュックからあのノートを取り出す。
“キム・A”
先生の字・・・。
『ふふふふふふふふふっ・・・』
その後、軽く1時間はそのノートを見つめ、先生の顔を思い出していた。
ちなみに、そのことを次の日にジミンに伝えると、“その時間で数学の勉強できたよね。”なんてもっともなことを言われた。
確かに。
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タハ - 6周目突入!!いや〜なんでですかね?自然と何か「ジョングク先生」で検索してるんですよね... これほど惹かれた作品は初めてです!こんな素敵なお話に出会えて良かったです。出会わせてくれてありがとうございます (2021年4月18日 20時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 3周目来ちゃいましたw やっぱりまゆうさんの作品はどれだけ読んでも飽きませんね!!私文才がないので(どんな才能もありませんが)、尊敬です! (2020年11月8日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - どうしたの、オレンジ。は可愛い、笑 (2020年8月9日 11時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 『ごめん、ありがとう、愛してる。』とつながっていてびっくりしました!!(*^^*) 読んだことないのに、なんか聞いたことがある気がして、繋がっていると知ったときとても驚きました(//ω//) これからも更新頑張ってください!!\(^∀^)/ (2020年5月21日 8時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - すごいですね!一つずつにストーリーがあってリンクしてることは予想していましたがやっぱそうなんですか?!ヤァーーー!面白い!何かこう他の話とリンクしてる話好きなんですよ!ありがとうございます!これからも応援してます!頑張ってください! (2020年5月9日 11時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2020年1月8日 22時