ジョングク先生、大好きです。【JK】

12. ページ12

JM「急に何言ってるの？」


TH「だって。さっき、ジョングク先生を見るAの表情が、恋してる顔だったから。」



さっき？それは、テヒョンが驚いた声を上げていた時だろうか。


あの時は、ジョングク先生に、私は生徒の中の一人だという、当たり前のことを言われて落ち込んでいた。


でも、あれは、別に・・・そんな、恋なんかじゃ・・・ない。と思う。





JM「え、A、先生を好きになっちゃったの？」


『え、そうなの？』


TH「そうなの？って。」




もし、好きになってしまったとしたらいつ？


一目惚れ？いや、最初はいつもと同じように、イケメンだなぁと眺めていただけだし。



居酒屋に来た時？それも、特に、変な気持ちはなかった。






“キム・A”






・・・嘘だ。名前を呼ばれただけで、私は恋に落ちてしまったのか？


確かにあの時から胸の中が騒がしい。


うるさすぎる。落ち着かない。






TH「やっぱり、学校でのあの王子様のような顔か・・・」


『いや・・・どちらかというと、今みたいな素の方が・・・良い。』





そう、あの少し気だるそうで、マイペースな先生の方が、私は好き。


そして、覚えたと言って、嬉しそうに笑った顔も、好き。


あの、少し切なそうに笑った綺麗な横顔も、好き。






好き？



これはLIKEではなくてLOVEなのか？






JM「うわー・・・嘘でしょ。先生だよ？」


『いや、ほんと、どうしよう。』




私は人生初の恋をしてしまったらしい。しかも、先生という不可能に近い相手に。





JM「まぁ・・・いいんじゃない？」





いつも過保護なくらいに私の心配をしているジミンが軽く言うものだから、つい顔を見てしまう。






JM「まぁ、好きになってしまったものは仕方ないよね。」


TH「まぁ、そうだよね。俺らは応援するしかないよね。
大丈夫。ちゃんと骨は拾ってあげるから。」


『ねぇ、それ、応援しているの？失恋するって決めつけていない？』


TH「相手は、あの先生だからねー。
先生にとって、Aって子どもにしか見えないと思う。
先生と生徒だし。」



テヒョンの言葉が、恋を自覚したばかりの私に現実を突きつける。



『もう、ちょっとさ・・・ポジティブな声はかけてくれないの？』


JM「まぁ、話を聞くくらいはできるよ。ほら、先生待ってる。早く行っておいで。」




ジミンに急かされ、急いで着替えて先生の所に戻る。

13.→←11.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す