11. ページ11
多分、前世で数学を巡って何かしらのトラブルがあって、トラウマになったのだろう。
数字を見るのも億劫だ。
JN「ジョングク、教えるの上手だから、良いと思うよ。」
ソクジンさんが厨房から顔を出す。
どうやら、この個人授業のことをジョングク先生から聞いているらしい。
JN「Aちゃん、レジを任せられないもんね。数学を克服してくれれば、僕も助かるよ。」
JM「レジって、小学生レベルの・・・算数だと思うんだけどなぁ。」
JN「それにしても、ジョングクが一人の子に特別に接するなんて。珍しいなぁ。」
『それだけ、追試者が出るのが嫌なのでしょう。』
JN「だろうね。でもまぁ、あの人見知りジョングクが、自分からそうやって関わりに行っているのは、他の生徒とは少しだけ違うのだと思うよ。良かったね!」
JK「ヒョン。何いらないこと言ってるんですか。」
突然現れるジョングク先生。今日もスーツからラフな格好になっている。
ソクジンさんと話し込んでいるうちに、ジョングク先生が来ていたらしい。
JK「別に、生徒の中の一人ですよ。ただ、頭が悪いだけで。」
あー・・・なんか、それはそれで傷つく。
そうだとは思っていたけれど。
一日胸がざわついていた私にとっては、それはかなりの打撃で、少し落ち込んでしまう。
TH「・・・・・え。」
JM「何。テヒョン、どうしたの?」
TH「あ、いや・・・・バイト終わる時間だなと思って。」
テヒョンが私の腕を掴む。
なんだなんだ、情緒不安定なのか?
JN「本当だ。一番小さな個室を取っているから、Aちゃん、早く着替えておいで。
ジョングクは、ご飯でも食べながら待つんだろ?」
JK「ユンギヒョンの作るご飯、好きなんですよね。」
少し嬉しそうにそう言い、一番小さな個室へと入っていくジョングク先生。
ほんの少しの笑顔を見るだけで、私の胸はまた騒がしくなる。
JM「テヒョン?」
TH「早く着替えに行こう。」
テヒョンに腕を引っ張られ、更衣室へと入る。
ここの更衣室には、中に着替えをする小さな個室があるので、男女兼用となっている。
更衣室へ入ったところで、テヒョンが目を見開いて私を見つめる。
『・・・何?』
TH「A・・・あの先生のこと好きになっちゃったの?」
・・・・・は?
2244人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
タハ - 6周目突入!!いや〜なんでですかね?自然と何か「ジョングク先生」で検索してるんですよね... これほど惹かれた作品は初めてです!こんな素敵なお話に出会えて良かったです。出会わせてくれてありがとうございます (2021年4月18日 20時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 3周目来ちゃいましたw やっぱりまゆうさんの作品はどれだけ読んでも飽きませんね!!私文才がないので(どんな才能もありませんが)、尊敬です! (2020年11月8日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - どうしたの、オレンジ。は可愛い、笑 (2020年8月9日 11時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 『ごめん、ありがとう、愛してる。』とつながっていてびっくりしました!!(*^^*) 読んだことないのに、なんか聞いたことがある気がして、繋がっていると知ったときとても驚きました(//ω//) これからも更新頑張ってください!!\(^∀^)/ (2020年5月21日 8時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - すごいですね!一つずつにストーリーがあってリンクしてることは予想していましたがやっぱそうなんですか?!ヤァーーー!面白い!何かこう他の話とリンクしてる話好きなんですよ!ありがとうございます!これからも応援してます!頑張ってください! (2020年5月9日 11時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まゆう | 作成日時:2020年1月8日 22時