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ああ、神様。
なんてことでしょう。
みんなの前に立ち、少し緊張した表情で挨拶をする彼。
JK「えっと、今年からこの高校にやって来ました、チョン・ジョングクです。
教科は数学。
皆さんの担任をすることになりました。
卒業までの1年間、よろしくお願いします。」
毎年、担任が4月の挨拶で使うような定型文。
なのに、なぜ、この人が口にすると、まるで王子様の挨拶のように素敵に聞こえるのだろう。
JM「A、何ぼーっとしてるの。
口開けてみっともないよ。」
隣の席のジミンが、心配そうな顔をしながら軽く悪口を言っている。
TH「Aのことだから、あの先生に惚れたんだろ。
イケメン好きだもんね。」
前の席に座るテヒョンが、後ろを振り向いて、笑う。
この2人は、1年生の時から同じクラスで、ジミンに関しては幼なじみということもあり、よく3人で一緒にいることが多い。
ただ、この2人、顔が非常に整っており、後輩にも同学年にもファンというものが存在している。
私は、そんな2人にくっついているただの地味な女。そう、地味な・・・。
例え、1億歩程譲って、中の中だったとしても、この2人と並べば、地味に見えてしまうのだ。
ちなみに、私のコミュニケーション能力の著しい欠如と、大天使ジミンと幼なじみということへの嫉妬から、同性の友達を作るのには失敗してしまった。
来世では女友達が出来ますように。
JK「えっと、とりあえず今日はクラス役員を決めないといけないんだけど。
誰かやりたい人いますか?
男女1名ずつー。」
クラス役員なんて面倒くさいこと、誰も手をあげない。
そりゃあ、やりたくないでしょう、そんな面倒くさい仕事。
しかも任期は1年。
受験生の私たちにとって、そんな時間は勿体でしょう。
立候補はおらず、ジョングク先生は小さく溜息をついている。
わお。
これは、一気に名前を覚えてもらうチャンスじゃないか。
私は隣のジミンの手を掴み、上げる。
『ジミンがします!!』
JM「・・・は?」
TH「ぶっ・・・」
テヒョンは口を大きく開けて大笑いしている。
JK「じゃあ、パク・ジミンくん、お願いします。」
座席表らしき紙と照らし合わせながらジミンの顔を見ている先生。
その、キョロキョロする大きな丸い瞳が可愛いです!
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タハ - 6周目突入!!いや〜なんでですかね?自然と何か「ジョングク先生」で検索してるんですよね... これほど惹かれた作品は初めてです!こんな素敵なお話に出会えて良かったです。出会わせてくれてありがとうございます (2021年4月18日 20時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 3周目来ちゃいましたw やっぱりまゆうさんの作品はどれだけ読んでも飽きませんね!!私文才がないので(どんな才能もありませんが)、尊敬です! (2020年11月8日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - どうしたの、オレンジ。は可愛い、笑 (2020年8月9日 11時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 『ごめん、ありがとう、愛してる。』とつながっていてびっくりしました!!(*^^*) 読んだことないのに、なんか聞いたことがある気がして、繋がっていると知ったときとても驚きました(//ω//) これからも更新頑張ってください!!\(^∀^)/ (2020年5月21日 8時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - すごいですね!一つずつにストーリーがあってリンクしてることは予想していましたがやっぱそうなんですか?!ヤァーーー!面白い!何かこう他の話とリンクしてる話好きなんですよ!ありがとうございます!これからも応援してます!頑張ってください! (2020年5月9日 11時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆう | 作成日時:2020年1月8日 22時