検索窓
今日:6 hit、昨日:27 hit、合計:951,229 hit

92. ページ42

JN「A、何かあった?」



仕事が終わって私のアパートに会いに来てくれたオッパ。


流石と言うべきか、このオッパ、私のどんな小さな変化でもすぐに気付く。


バレないように笑っていたつもりなんだけど。



『何もないですよ。
オッパに会えて嬉しいから、浮かれているんですかね。』


JN「僕も、Aに会えて嬉しいよ。
昼に会えないから、エネルギー切れになりそうだった。」


そう言って、唇を重ねる。


好きだったはずのオッパのキス。


だけど、何故か悲しくなるんです。


このキスが、いつかは私以外の誰かに落とされるものと、思ってしまうからでしょうか。








JN「・・・やっぱり変だよ。」


『変じゃないですよ。
さっきも、そう言ったじゃないですか。』


JN「でも・・・」




私をじっと見つめるオッパ。



私の心の中を見透かされているようで、私は反射的に目を逸らしてしまう。



JN「僕を見て?」


指先で顎を持ち上げ、自分の方を向かせるオッパ。



『見ました。』


JN「口を開けて?」


『え?口?何でですか?』


JN「いいから、早く。」




小さな声でそう囁く。


オッパが何をしたいのか全く分からない。


未だに納得がいかないが、言われるがままに口を少しだけ開く。






すると、急に顔が近づいて来て、下唇をオッパの唇でカプリと食べられる。


そしてすぐに熱いものが口の中に入って来る。



いきなりのことで、驚いて逃げようとするが、いつの間にか後頭部に回されたオッパの手が逃がしてくれない。


オッパの熱い舌は、私の口の中を暴れまわり、そして私の舌と絡めてくる。



何分・・・いや、何十分もそんな激しいキスが続き、私の足の力が抜けて、その場に崩れ落ちそうになるのを、オッパが腰に腕を回して支えてくれる。





JN「え?まだキスだけなのに?」






意地悪そうにニヤリと笑うオッパ。




『だって、オッパが・・・』


JN「ん?オッパが何?」





軽々と私を抱きかかえ、布団に運ぶ。




JN「何を不安に思ってるの?」



私を上から見下ろす表情は、優しく微笑んでいるようで、けれど瞳には熱がこもっている。







『別に、不安になんか思ってないですよ。』




JN「ずっと、不安そうな顔してる。
何が不安?僕とのこと?僕はどうしたら良い?僕にどうして欲しい?」





ああ、この人は本当に私の心が読めてしまうのかもしれない。

93.→←91.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (490 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2358人がお気に入り
設定タグ:ジン , ソクジン , BTS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まゆう | 作成日時:2019年12月9日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。