甘やかして溶かして食べたい。2【JN】 (ページ26)

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JK「ジニヒョン。何考えてるんですか。」

JN「ジョングク。」

ジニオッパは辺りを見渡し、私を見つける。

そして、一瞬目を見開き、目を逸らした。

JM「A、大丈夫？」

『ジミン。無鉄砲なジョングクを回収してきて。
そして、帰ろうよ。』

私はその場にいたくなくて、もう一度オッパに背を向ける。

JN「・・・ジョングク。
できれば、すぐにでもAを連れて帰ってくれないか。」

JK「は？もう、弁解もないってことですか？
ヒョン、見損ないました。
ヒョンだから、俺もジミニヒョンもヌナを安心して渡せたのに。」

ジョングクは今にも殴りそうな勢いだ。

辞めてくれ。クリスマス・イブの夜に、暴力なんて似合わない。

私はジョングクを回収する為に、涙を堪えながら仕方なく近づく。

オッパは未だに私から視線を逸らしたまま。

隣の女性は・・・お？

ニコニコしながら嬉しそうに私を見ている。

その嬉しそうな表情・・・なんだ、この既視感。

「ジン！！！まさか、この子の為だったの！？」

女性は目をキラキラさせながらオッパを見ている。

オッパは珍しく、鬱陶しそうにその人から顔を背けてため息をついている。

オッパでもそんな表情するんですね。

「あーっ、もう！！なんて可愛いの！！」

女性は私の方をもう一度見て、ずんずん近づいてくる。

その勢いに、私は後ずさりしてしまうが、そんなのお構い無しで、女性は勢いよく私に抱きつく。

お酒で若干ふらついている私は、後ろに倒れそうになるも、近くにいたジミンが慌てて支えてくれる。

あー、この人、甘くて良い匂いがするなぁ。

んー。なんで、私浮気相手？もしくは本物のオッパの彼女に抱きしめられてるんだろう。

JN「もう、Aが困ってるから。
だから、言いたくなかったし、会わせたくなかったんです。」

オッパが歩いてきて、私からその女性を引き剥がし、私の肩を抱き寄せる。

久しぶりのオッパの体温に、やさぐれていた心はすぐに涙を作り出す。

「あーあ、泣かせちゃったわね。」

JN「ごめんね、A。泣かないで。」

『あ、いや、この涙は・・・。悲しくてというよりは、安心してという感じなので・・・。』

大丈夫ですと付け加えれば、不安そうだったオッパも表情も少しだけ和らぐ。