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『テヒョン！！』
そう呼べば、彼は私を見る。
そして、嫌悪に近い表情を浮かべた。
TH「あんた、誰？」
『え・・・？』
テヒョンは真っ直ぐに私を見ている。
それは、私に投げかけられた言葉だよね？
あまりのショックに涙も止まってしまう。
JK「何言ってるんですか？
ヒョンの彼女でしょ？
ヒョン、Aヌナのこと凄い愛してたでしょ？」
TH「俺そいつ、知らない。
俺が好きなのはウィジンヌナだよ。
Aなんてやつ、知らない。」
テヒョンは表情一つ変えずに、そんな言葉を吐き捨てる。
ああ、なんてことだろう。
神様は私からテヒョンを奪うのではなく、テヒョンから私を消してしまった。
JN「何言ってんだよ！！
プロポーズするんだって、指輪だって買ってたろ？」
ジニオッパがテヒョンの肩を掴む。
TH「知らないって言ってるでしょ！
何怖いこと言ってるんですか。
頭が痛い・・・嫌だ。」
テヒョンは頭を押さえ、泣き叫び始めた。
ユンギオッパが慌ててナースコールを押し、状況を説明する。
私は動けず、ただ、ドラマでも見ているかのようにそこに立ち尽くしていた。
医師が来て、処置をするため、私たちは廊下に出る。
HS「どういうこと？なんでテヒョンはAのこと忘れてるの？」
JM「テヒョンの記憶の中で、Aのことがウィジンヌナとすり替わってるの？
テヒョンは、Aのこと大好きだったよ。
なのに、なんでこうなっちゃうんだよ。」
テヒョンの中からいなくなっちゃった私はどうすればいいんだろう。
私を見る優しい瞳も、私に向けられる温かい笑顔も、私の名前を呼ぶ低い声も・・・私を愛してると言ってくれたテヒョンももう、どこにもいない。
私たちの思い出はなかったことになってしまった。
しばらくして、医師が病室から出てきた。
そして、テヒョンは私のことだけを忘れている。
そして、自分の知らない過去があることが彼にとってとても恐ろしく、脳にとってもかなりの負担となり、激しい頭痛とパニックを起こしてしまうらしい。
だから、できるだけ、今の彼の知らない過去は話さない方が良いと言われた。
HS「それって、忘れてるだけで、いつかは思い出すんですよね？」
「それはなんとも・・・忘れているのか、消えているのか、それは、分かりません。」
私たちは頭を下げ、部屋を出る。
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マミ(プロフ) - 切なすぎる…！！どうなるの主人公ちゃんとテテ！！更新心待ちにしています。 (2019年11月18日 14時) (
レス) id: 53c4af20ee (このIDを非表示/違反報告)
maleeha baig(プロフ) - めっちゃすき！最高新しいの待ってます！ (2019年11月16日 21時) (レス) id: 55b7b5f843 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ子 - やばたん！面白い！更新、待ってます！テテや、過去に一体何が！？��(ﾟДﾟ) (2019年11月15日 22時) (レス) id: 8d4e6e492e (このIDを非表示/違反報告)
チムチムが好きな甘い砂糖のライオン - ジョングクのたくらみ2からとんできました!!作者さんの書く話は、全部面白いです!!これからも更新頑張ってください!! (2019年11月15日 16時) (レス) id: 91c6ce2bd9 (このIDを非表示/違反報告)
カフェ猫 - 2人にどんな過去があったのかめちゃくちゃ気になります…更新楽しみにしてます！！ (2019年11月14日 23時) (レス) id: baaac411fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆう
| 作成日時：2019年11月13日 16時
