重岡大毅 ＊ SCARS 2

44. RESET ページ44

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彼女の淡々とした口調が響くほど




部屋は静寂に包まれていて、





その質問に息を飲む重岡さんの




小さな声すらも聞こえてしまう









私を選んでほしいわけじゃなくて




私と付き合ってほしいわけじゃなくて





ただ、重岡さんが幸せでいてほしい








苦しそうにする彼が




仕事やメンバーと同じくらい




私を大切にしてくれてるって感じるから




それだけで私は幸せだ









＿＿＿＿だから、私は私のやり方で




彼への愛を伝えよう









「もう、やめましょう？」









ギロッと睨むルナさんに




もう怯むことはない









A「私は重岡さんが好きです。



重岡さんの笑顔が、優しさが、面白さが、


メンバーの皆さんと楽しそうにする姿が、


仕事に対して一生懸命なところが。



テレビの中だけでも見れたら幸せなんです。



あなたは、そんな重岡さんが


好きなんじゃないんですか？



メール、電話、ありとあらゆる手段で


彼を閉じ込めるだけの愛は幸せですか？



少なくとも私は、重岡さんが


幸せそうには見えなかったです。



重岡さんを返して…！」









最後は悲鳴に近かった









ファンが喜ぶ '' シゲ '' を。




センターに立ち続ける重岡大毅を。








どうか、どうか解放してください









しんとした部屋で




もう誰も声を発さなかった




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