重岡大毅 ＊ SCARS 2

03. 久しぶりの声 ページ3

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「ふいー…さっぱりしたあ…」






お風呂から上がって



子供たちを寝かしつけると



少しだけ、自分の時間







最近忙しかったから



録画溜まっちゃったな、なんて



最近の番組から見ていくと





携帯のバイブが鳴って



懐かしい電話番号が



ディスプレイに表示されている







A「…もしもし？」






少しだけ緊張して震える手を抑え



恐る恐る電話に出ると



相変わらず優しい声が聞こえてきた








望「もしもーし！のんちゃんでーす！


Aさんコンサート来てくれるって


淳太くんから聞いて電話しちゃった！笑」








年下らしい甘えたな性格が可愛くて



つい頬が緩んでしまう








A「そうなんですよ〜！


小瀧さんのカッコイイ姿が見れるの


楽しみにしてますからね！笑」







望「めーっちゃくちゃ頑張れそう！！笑


俺のうちわ持って応援して下さい〜」







ふにゃって笑う小瀧さんが想像出来て



ますます楽しみになってしまう







ふふ、と笑っていると



電話の向こうが変わった







「もしもし？すみません遅くに」







律儀な挨拶をしてくれたのは



コンサートに呼んでくれた中間さん








…こんな時間まで仕事なんて大変だなあ









A「いえ、全然大丈夫です。


今回はありがとうございます！」







淳「しげのビックリした顔が浮かんで


にやけてまうわ(笑)


ホテル、万紀さんに伝えておいたんで


頑張って来てくださいね？笑」








小瀧さんとは対照的に



にや、って笑っているであろう



中間さんに会えるのも楽しみになった









おやすみなさい、と電話を切って



待ち受けを見ると



愛おしい彼がいて、



思わず泣きそうになった









ずっと、ずっと会いたかったです



私に気付いてくれるかな








ううん、気付いてくれなくたって良い



あなたを一目見れたらそれで良いな







ドキドキと 楽しみを膨らませて



眠りについた




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