第32夜 ページ33
「紅覇くん、何するの？」
さん呼びは嫌らしく仕方なしにくん呼びにした。
つかつかと長い廊下を歩くわたしと紅覇くん。
紅覇くんはわたしの手を掴みながら早足で歩く。
わたしがそう聞くと紅覇くんはくるりと後ろを向いてきた。
「Aさ、あんた炎兄のなんなの？」
さっきとは全く違う紅覇くんの目付き。
ぞくりと殺気を感じる。
「いきなり炎兄と食事してたみたいだけど、何が目当てなの？」
「ぃ……ッ！」
掴む手が痛い。
わたしを見る視線が痛い。
紅覇くんが一気に怖くなった。
「どこの馬の骨かわからない君が、いつの間にここに入ったの？……あんた、いったい何者？」
紅覇くんの掴む手がぎりきりいう。
「煌帝国の練紅炎の首を獲ろうとしたって無駄だからね」
「練…!?」
れ、練って…。
「──"練"ってなに？」
「は？」
「だ、だから練ってなに？そもそもわたし、煌帝国って何か知らないし……。だから首を獲るとかわかんないよ！」
ありのままを言った。
シンドリアにいたときはずっと魔法かシンドバッドの冒険書しか興味なかったわたしはもちろん煌帝国のことなんか知らない。
だからわたしにはなぜ紅覇くんがそこまでするのかよくわからなかった。
なにも知らない自分が恥ずかしくなり、顔を赤くして紅覇くんを見る。
「……あはははは!!」
「！？」
いきなり笑い出す紅覇くんにわたしは驚いた。
「ははっ、そっかあ。なにも知らないんだあ」
「？？？」
何を笑うのかわからないわたしはただ紅覇くんが何を言うのか待っていた。
「その様子じゃ本当になにも知らないみたいだね。あー笑った」
「な、何が可笑しいの!?」
わたしがそう聞くと紅覇くんは掴んでいた手を引っ張り出した。
「うわあっ」
「よし、Aいっぱい遊ぼう！」
「な、なに!?」
「いいから行こう！」
結局紅覇くんのことがいっさいわからないままわたしは紅覇くんについていったのだった。
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ユノハ - もっさんもっさんwwwwwww (2014年3月26日 15時) (
レス) id: 1e3cf44cf2 (このIDを非表示/違反報告)
姫蘭(プロフ) - すんごいおもしろいです！今から早速続編に行きますo(^▽^)o (2013年3月1日 18時) (レス) id: 94cf6f4428 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづも(プロフ) - レインさん» 小説を読ませてもらいました。パクリでなければいいのかな？← もしなにか言われたら対処しましょう。わたしもできる限りオリジナルにしますのでお互いに頑張りましょう！ (2013年1月26日 13時) (携帯から) (レス) id: 3a6f61d3e7 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - すみません！！ 私の小説とこの小説の内容が似てしまっていたのに今気付きました やっぱり内容変えた方がいいですか？ (2013年1月26日 13時) (レス) id: a994518257 (このIDを非表示/違反報告)
しろ。(プロフ) - ゆづもさん» いやいや(´∀｀） 例え出来たのが来年だったとしても待つヨー!!←ww (2013年1月11日 20時) (携帯から) (レス) id: 9a2ada70b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆづも | 作成日時：2013年1月3日 20時
