87話 悪役 ページ41
___私に残された時間は、あとどれぐらいだろうか。
その前に彼らに会えただけで
思い残すことなんてもう、何もない…
・
ドフィが私の腰へと手を回す。
必然的に近づく二人の距離。
「一応聞いておこうか…万が一って事もある…二人ともここに何をしに来た？」
「お前をぶっ飛ばしにだ！」
「そして、Aを手放してもらうためだ！」
「失望したよ」
『全くだわ。私たちの国を取ろうなんて偉くなったものね、ロー』
わざとらしくドフィに寄りかかれば、ローの眉間がピクリと動く。
「…俺は惑わされねぇ！お前の本心を聞きに来たんだ！」
『本心？何言ってるの…あれから13年も経ったのよ？私ももう大人…勝手に奪いに来たとか言っちゃって、本当に馬鹿よね……貴方もそう思わない？…ベラミー』
私は椅子の後ろに隠していた動かないベラミーを能力で数分前の位置へと瞬間移動させる。つまり、今ローたちの目の前にベラミーが横たわっているわけだ。
「ベラミーーッ！お前、ベラミーに何をした！！」
『さぁ？仲がいいのね…いつからかしら？あぁそうだ。コロシアムから仲よく脱走したんだっけ？』
「お前ーーっ！」
わざとらしく煽ってみれば、無邪気に笑っていたルーシーとは一変し、怒りの色をあらわにする麦わら。
「おいA、お前いつになく饒舌じゃねぇか」
『久々に高揚しているみたい』
蹴りかかってくる麦わらを見ていると、口元が緩んでくる。
あと3メートル、2メートル…１メートル…
ドンッ
麦わらの足は私へは当たらずベラミーの顔面へとヒットする。
「うわぁあああ!!!ごめん、ベラミー！」
『私はね、一度触れた物はいつでも手の中に戻すことができるのよ』
「なんでだよ！？」
「おい麦わら屋！アイツも能力者だ！怒りや憎しみは抑えろ!!相手の思うツボだ！」
そういうローも、だいぶ焦ってるみたいじゃない？
ベラミーを後ろから抱きしめれば、あわあわと何か言葉を発しだす。
「も、もう…殺してくれ」
『何言ってるの？私の為に麦わらを倒すんでしょ？』
頬を撫でれば涙を流す。
「べーっへっへっへ！言い様だなベラミ〜！Aを守って死ねたら本望じゃねぇかあ？べへへへ〜っ！」
麦わらの顔が一層険しくなる。
「…おい、トラ男……アイツがお前の探してた奴なんだよな？」
「あぁ……」
「わりぃ。俺、アイツ一発ぶん殴らねぇと気がすまねぇ！」
覇気が一層濃くなり、威圧感が増す。
『やれるものなら、やってみなさい…麦わら！』
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yoku(プロフ) - よもぎ杏さん» 素敵なコメントありがとうございます！！私くし自身も書きながら全員が幸せになれる世界ならいいのに、と思って一人しんみりしております…。これから先の未来も、応援よろしくお願いします！！！ (2022年12月18日 21時) (
レス) id: 39058f50de (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ杏(プロフ) - 長くなりましたが、とにかくこの作品が好きで、応援しています！！更新頑張ってください！！！ (2022年12月18日 18時) (レス) id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ杏(プロフ) - ぴぎゃぁぁぁああ涙が止まりません。夢主ちゃんが性格変わっていってしまって、でも二人の幸せをいつまでも祈ってるのが健気すぎて、。昔、自分が言った言葉をルフィが言うのもすごく心に刺さりました。結局、何が正解だったのか...。全員報われて欲しいと思いました。 (2022年12月18日 18時) (レス) @page43 id: 3c2e0a45eb (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - れいさん» えぇーー！めっちゃ嬉しいです！！夢主ちゃんは私の趣味丸出しです♡気に入っていただけて嬉しいです🙇♀️ありがとうございます！！ (2022年12月13日 8時) (レス) id: 39058f50de (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!せっかくロシィと再会したのにィィィィィ😭（ストーリーも夢主設定もどストライクでめっちゃ好きです！！！応援してます！） (2022年12月12日 23時) (レス) @page38 id: bbe5970608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yoku | 作成日時：2022年11月22日 16時
