僕は君を選んだから

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「山本さんが来るちょうど１週間前かなー」


千賀さんによると

わたしが来る前にいたマネージャーさんは

急に失踪してしまったらしい。


理由もわからず、連絡もつかなくて

戻ってきそうもない。

でもこれからスケジュール的に

忙しくなる時期。


どうしても専属のマネージャーが必要だった。




「それで山崎さんが丸山さんに
誰でもいいから見つけてこいって」




それで見つかったのがわたし。




「逆に運命だよねーははっ」




いやいや、笑ってますけど

結構大事じゃないですか。



「まぁ、やる気のある子でよかったね！」



宮田さんが嬉しそうに言う。



「俺はちょっと不安だったけどねー」




若いし、って玉森さん。




「いやいや、タマとたいして
変わんないからねっ！」


「はぁー？俺の方がだいぶ年上だぞ？」




いつのまにか玉森さんと宮田さんで

言い争ってる。




「まぁ、これから頑張っていこうね！」




千賀さんがそう優しく励ましてくれた。








雑誌取材が終わり、一緒に次の現場へ。




「おつかれさま〜」



他のメンバーと合流。




「山本さん午前中どうでしたー！？」



いつも元気に話しかけて下さる二階堂さん。



「うまくできましたよ、ふふ」



こっちまで元気になっちゃう。




「Aちゃん、俺明日ラジオあるよね？」



急に北山さんから話しかけられて

しかも下の名前で呼ぶもんだから




「！？Aちゃん！？」




ほら、皆さんびっくりしてるよー。



「え、ミツいつの間にそんなに
仲良くなったの？」

「ちゃん付けとか相変わらずチャラいなー」



「はぁー？チャラくねえよ、うるせえな！」





「じゃあ俺らもあだ名とか
決めればいいんじゃない？」




横尾さんが突然提案してくれた。



「お！横尾さんナイス！」

「何がいいかなあー？」



みんなであだ名決めよー！って

なってるのに、北山さんったら



「で、俺明日ラジオ？」



「あ、、！はい！夜に収録入ってます！」




「決まったよー！！」


二階堂さんが嬉しそうに手を挙げる。



「今日から山本さんは



"やまもっちゃん" で！！」



(や、やまもっちゃん！？！？)



なんとも皆さんらしい、、。



「ま、俺はAちゃんでいくけどね」


北山さんがボソッとつぶやいた。




「俺も、、Aちゃんって呼ぶね」




え、ちょっと待って、、、！？





(ふ、ふ、藤ヶ谷さんまで！？！？)

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