僕は君を選んだから

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「マネージャーかぁ、、」

夜、家に帰って山崎さんからもらった

資料を見ながらため息。


「えっと、、明日は９時から北山さん、、」


赤色に塗られたスケジュール表を見てつぶやく。


明日は朝から個別のお仕事があるみたい。


わたしの仕事としては、山崎さんなどの

上の人から仕事が入ったって連絡が来るから

それをまとめて管理して本人たちに伝えることと、

山崎さんや丸山さんが出られない現場に

ついて行ってタレントさんを見守ること。


明日はいきなり北山さんの現場を任せられた。

ドラマの撮影だそう。


「明日大丈夫かなぁ、、１人だし、、」


いろいろ説明はしてもらったけれど

それでも初めてのことばかり。


「とりあえず寝なくちゃ、、」


そのまま目をつぶって


不安なまま朝を迎えた。




「おはようございます、、！」


現場に着いてからとりあえず

会う人会う人にご挨拶。



「とりあえず会う人には挨拶しとけ」


山崎さんのご指導通り。



北山さんは専属ドライバーさんが

お家までお出迎え。



「おはようございます」

ワゴン車から降りてきたイケメンさん。



(あ、、！北山さん、、！)



「お、おはようございます！！」

「あ、昨日の」


(き、昨日のって、、！
これでも一応マネージャーなんですけど、、)


「えっと、、今日はドラマ撮影が１３時までで
そのあと１６時からラジオ収録です」

「うぃ、さんきゅ」


というなんとも軽い返事をしてすぐに

ドラマの出演者さんとわいわい雑談。


「とりあえず、、伝言はおっけい、、」



ドラマ撮影が始まるとがらっと雰囲気が

変わり、北山さんも役に入ってまるで別人。


(す、すごい、、、！！)


ほんとに芸能人なんだなって感じた瞬間。




撮影はスムーズに終わり、

北山さんが乗ってきたワゴン車に一緒に

乗って次の現場へ。


「ねぇ、何でマネージャーになったの？」


突然北山さんが聞いてきた。


「えっと、、何でと言いますか、、」


「え？理由ないの？」


(何でって言われても、、、)


「あ、あれか。ザキさんがまた勝手に
けってーーーーい！みたいな感じ？」


(ざ、ザキさん、、！？)


「もーザキさんそういうとこあるからなー」


んふふって笑う北山さん。


「大変だろうけど頑張ってね！」


「あ、はい！頑張ります！！」


朝はなかなか冷たい人かと思ったけど

結構ノリがよくていい人そう、、。

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