僕は君を選んだから

038：北山さんside ページ41

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楽屋でメンバーと雑談してたら



「おい、北山、ちょっと来い」



急にザキさんに呼ばれた。





(なんだろ、、)





仕事でなんかミスったのかな？とか


いろいろ考えてたら







「これがマスコミから送られてきた」




そう言って見せられた写真。




俺と女の人が２人で歩いてる写真。






たしかに俺はその子と２人で歩いてた。






けどそれは収録帰りにたまたま



一緒になっただけで。





「うわーまじっすか？
俺この子となんもないっすよ」




「それはわかってる」





その時は報道陣めんどくせーとか


そんなことしか考えてなかった。






「ただ上の人から、
否定するなって指示が出た」



「は、、？」







言ってる意味がわからない。








「報道陣からの質問には一切答えるな」





「いや、意味がわかんないっすよ」









本当のことじゃないんだから

否定して当然だろ。







「この子、◯◯◯◯◯の娘だよな」





ザキさんが出した名前は

芸能界の中でも有名なプロデューサー。







「新人女優で今が売れどきらしい、
俺の言ってる意味わかるよな？」







つまり俺を利用して

娘を売ろうってことか。







冗談じゃねぇ。







「俺は嫌っすよ、絶対否定します」




「北山、俺もそうしたいのは山々だけど
あの有名プロデューサーだぞ？
上の指示に従わないとどうなるか、、」




「でも、、俺はなにも、、！」




「北山、、！」





何で俺が嘘つかないといけねーんだよ。






「そんなの、嫌っすよ、、」





「仕方ない、、、
今の活動を続けるためだ」





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結局俺は納得いかないまま


上の指示を聞くことになった。

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