僕は君を選んだから

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驚いた様子の北山さん。





「どうぞ」





持ってた缶コーヒーを手渡す。





「え、、あ、さんきゅ」





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「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」






無言が続く。







(な、なにか話さないと、、！)





「こ、このココア、
相変わらず、、美味しいですね！」




「ん？そっか、よかったな」






少しだけ




北山さんの表情が




穏やかになった気がした。





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泣きそうになってた


あの日のことを思い出す。




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「な、懐かしいですね！
わたしが失敗して落ち込んでた日の
こと、、覚えてますか、、？」




「うん、覚えてるよ」




「あの日、、北山さんのおかげで
立ち直れたんですよ、、！」




「え、、？」




「北山さんがあの日、、
来てくれなかったら、、わたし
今ここにいないかもしれません、、」




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大失敗しちゃって


迷惑をかけた申し訳なさと


自分の仕事に責任が持てなかった悔しさで


押し潰されそうになってたあの日。





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そんなわたしを救ってくれたのは





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北山さん、





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あなたでした。








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北山さん、大丈夫ですか、、？




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きっとたくさんのこと


１人で抱え込んでるんですよね、、？





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いつも




んふふって笑う北山さんが





大好きでしたよ。








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だから



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「だから、、今度は、、

わたしが北山さんを励まし、、、っ」









わたしが一番




言いたかったことを




言い終わる前に




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グイって







腕を引っ張られて






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気づいたら






(ーーーーーーーー！？！？)








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北山さんの腕の中にいた。


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