僕は君を選んだから

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「えっとー、、」


部屋で机に広げられた資料。


「俺は山崎って言います。
この事務所の、、そうだなー。
簡単に言えば全体的なマネージャーかな」



組織表のようなものを使って説明される。



「この事務所には様々なグループが
所属しているんだけど、
俺はそのグループ全体を見てるわけ」


「で、さっき会った丸山ってやつは
一般的な会社でいうと俺の部下にあたる」



「それで君にお願いしたいのは
この専属マネージャー」




そう言って山崎さんは組織表の一番下を指差した。





「せ、、、専属マネージャー？」


「うん！俺らも一応マネージャーなんだけど
他のグループと掛け持ちしてる分、
細かいところ見てやれなくてね」


「まぁ、早い話、タレントの
スケジュール管理って感じかな」



はいっ！と渡された紙。

そこにはスケジュールのようなものが。




(きれいに色分けされてる、、)



赤、青、紫、オレンジ、ピンク、黄色、緑。


カレンダーのようなものに７色。



「これはね、メンバーカラーで
個人の仕事の時に分けられてるの」



「へぇ〜、、」



「で、この白のところが全員ね」



「し、白ですか！？」




白なんて言ったらこのスケジュール

ほぼ埋まっている。



若干の色の数の差はあるけれど

みっちり詰め込まれている。




「まぁ、彼らもかなり人気が出てきたからね〜」


「は、はぁ、、なるほど」



訳も分からず相づちをしていると



「ていうか、君知らないの？」


「へ？」


「いや、へ？じゃなくて。
彼らのこと知らないの？」



この子たちのことだよ！って言いながら

雑誌のページを見せてくれた。





「きすまいふっとつー？？」




たしかにどこかで名前を

聞いたことがあるような気はするけれど

なんせ最近テレビをまともに

見ていなかったからさっぱり。





「あれ？この人、、、」




そこにはさっきの外ハネイケメンさん。




「そうそう！この子がさっきの藤ヶ谷ね」


(やっぱりアイドルだったんだ、、！)



でもちょっと待って。

わたしは今から、この人たちの

マネージャーになろうとしているの？



「というわけで今日からよろしくね！」



「え、、！ちょっと待ってください！！
わたしには無理ですよ、、！」



「大丈夫大丈夫〜！
あ、撮影終わったらメンバーに
挨拶するからちょっと待機しててね〜！」



そう言って山崎さんは出て行ってしまった。

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