僕は君を選んだから

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次の日の夜。




北山さんのバラエティー収録。






昨晩は無理矢理寝ようとしたけど





やっぱり何度も目が覚めちゃって。







(よし、いつも通り、いつも通り、、！)





気合いを入れて収録現場へ向かった。







北山さんは１９時入りの予定。




ただいまの時間、１８時５０分。





時間が迫るにつれて緊張が増してくる。





(普通に、、普通に、、普通に、、)





心の中で呪文のように唱えた。





そしてワゴン車が到着。





(き、、来た、、！)





北山さんが降りてきた。





「お、お疲れ様です、、！」




「お、おつかれーよろしく！」



.





(あ、あれ、、？普通、、すぎない？)







北山さんのあまりにも普通すぎる様子に






(わ、わたしとキスしたんだよね、、？)





思わず自分を疑った。







会う時まで緊張してた自分がバカみたい。







(北山さんにとってあのキスは
なんてことない行為だったのかな、、)








「これ臭いやばいっすよー！」





バラエティーの収録も


難なくこなす北山さん。







収録の合間、明日の予定を

確認しないといけないから

北山さんの楽屋へ。





(いつも通りにする、、いつも通り、、)





落ち着こうとしても


あの日のことを思い出して


胸のドキドキが止まらない。






「山本です、！失礼します、、」





ふぅーって深呼吸して中に入った。





.






中に入った瞬間、北山さんと目が合った。





思わずそらしてしまう自分。








「あ、あの明日の予定なんですけど、、
朝から全員で収録が入ってるので、、
スタジオに７時でお願いします、、！」






「ん、おっけー。さんきゅ」







(やっぱり、、いつもの北山さん)







こんなにドキドキしてる

わたしがおかしいのかな、、？

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