僕は君を選んだから

014 ページ15

帰り道。



「北山さん、、」



きっと落ち込んでるわたしのこと

心配して励まそうとしてくれたんだよね。




タレントさんに気を遣わせるなんて

それこそマネージャー失格。




いつまでもくよくよしてちゃいけない。

今まで以上に頑張らなくっちゃ、、！









次の日。




(よ、よしっ、、、！)




楽屋の前でふーって気合いを入れてると




「なにしてんの？」



「！？！？ふ、藤ヶ谷さん！！」



「もしかして、気合い入れてた？」



はははって笑ってる。



「す、すみません、、///」


(恥ずかしいところをお見せしました///)



「みんな心配してたよ」



「ほんとに申し訳ないです、、」



迷惑だけじゃなくて心配まで

かけてしまうなんてほんと情けない。



「昨日はあの後すぐ帰れたの？」



「あ、いや北山さんが来てくださって」



「え？北山が？」



「美味しいココアいただいて、
励ましてくださいました、、」



「へぇ、そうなんだ」



「タレントさんに励ましてもらうなんて
マネージャー失格ですね、、」



「ははっ、まぁ北山はそういうの
好きでやったんだと思うけどね」



はい、どうぞってドアを開けてくださった。








楽屋に入ると



「やまもっちゃーーーーーん！！」



みんなが集まってきてくれた。



「辞めちゃうかと思ったーー！！」



二階堂さんが泣きそうな顔しながら

よかったーーー！って叫んでる。





「今日来てくれてよかった」

「また頑張れよー」

「次は気をつけるんだよ！」




皆さんの相変わらずの優しさに

涙が出そうになる。



「ご迷惑をおかけしました、、！
今まで以上に頑張りますのでこれからも
よろしくお願いします、、！！」



こんな素敵なメンバーのために

もっともっと頑張ろう。









「あ、あのー北山さん」




「ん？どした？」




「昨日はありがとうございました」




「あ、あのココア超うまかったっしょー！」




「え、いやそれもですけど、、」




「これからもよろしくー」







トイレトイレーってふらーっと

楽屋から出て行ってしまった。






「ま、まぁいいのかな、、？」

015→←013

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す