僕は君を選んだから

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「ん、ココア」


「え、、？」


「ほら、飲めよ〜
あれ？もしかしてココア嫌い？」


「い、いえ、、！大好きです」


「やっぱりなー！Aちゃん絶対
甘党だと思ったー！」




そういうと北山さんは

んしょってわたしの隣に腰掛けた。



「帰ったんじゃなかったんですか、、？」


「あーちょっと忘れ物してさ」


「えっ！じゃあ早く帰らないと！
皆さん待ってるんじゃ、、、！」


「いや、先に帰ってもらった」


「えっ、、？」


「俺も飲もーっと」



そう言って北山さんはポケットから

缶コーヒーを出して飲み始めた。




「ーーーしてんの？」


「えっ、、？」


「まだ気にしてんの？今日のこと」


「え、あ、、いや、、まぁ、、」




あんなに大失敗したんだもん。

すぐにふっきれるわけない。




「まぁ、まだ始めたばっかじゃん？
失敗は仕方ないって思うけどなー」



「で、でも、、ほんとに皆さんに迷惑かけて
しまって、、申し訳なくて、、それで、、」





じわーって




目に涙が浮かんでくるのがわかる。




(やばい、、！このままじゃ泣いちゃう、、)




「ぷははははっ！」


「！？！？！？」


「ねー見て見て！これやばくね？」



そう言ってケータイの画面を見せてくれた。



そこには変顔してる宮田さんの写真。



そのクオリティがあまりにも高すぎて



思わず




「ーーーふふっ」




笑ってしまった。






「おっ！やっと笑ったー！」


「え、、？」




「Aちゃんは笑ってるほうがかわいいよ」






んふふって笑いながら

やっぱ宮田天才だわーって。



「あ、あの、、」




その隣でトマトみたいに真っ赤になってる

わたしの存在見えてますか！？









「やべ！もうこんな時間じゃん、
そろそろ帰らないとなー」



「あ、ほんとですね！
すみません、いろいろと、、」



「ん、じゃまた明日から頑張ろうぜー」



「は、はいっ！お疲れ様でした、、！」




帰っていく北山さんにおじぎしてたら




「あ、あのさー」




こっちを振り返った。









「俺、Aちゃんの頑張り屋なところ
好きだけど、あんま無理すんなよ」




「えっ、、！？」






じゃねーって手を振って帰っていく。






「あ、ありがとうございました、、！」







なんて返したらいいのかわからず

とりあえずおじぎして、

北山さんを見送った。

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