二度目の初恋【増田俊樹】

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公園に着いて真っ暗な辺りをキョロキョロ見渡していると増田さんの声がした




増田「Aちゃん！」

貴方「増田さん！お待たせしてすみません！」

増田「いやいや！むしろ女の子をこんな夜遅くに呼び出してごめんね？」

貴方「全然です！」




むしろ増田さんに会えて私は嬉しいです。
こうして頼って貰える事も。

ベンチに2人で腰をおろすと買っておいてくれたのか暖かいカフェオレをくれた




増田「コーヒー飲めるかわかんなかったからカフェオレにしちゃったんだけど平気？」

貴方「すいません！ありがとうございます！」

増田「西山達大丈夫だった？せっかく誘ってくれたのに雰囲気台無しにしちゃって申し訳なかったな」

貴方「あの後すぐ解散しました！そんなに気にしないでください。…私は真相が知れて良かったです。事故の事すっかり忘れてましたけど！笑」




冗談交じりで答えると増田さんも笑ってくれて場が和んだ。
話の流れを離すまいと恐る恐る彼女さんの事を聞いてみた




貴方「彼女さんと話し合いは出来ましたか…？」

増田「話し合い…はしてないけどやっと自分の気持ちは伝えられたよ」

貴方「増田さんの気持ち？」

増田「うん。ちゃんと別れたいって伝えた」

貴方「えっ」




そっか…別れちゃったんだ。
やっとって言うことはそんなに前から悩んでいたのかな…




増田「実はさ、前にも別れたいって伝えた事あるんだ。けど彼女ヒステリーになる事が多くてその時も話にならなくてさ…」

貴方「そうだったんですね…」

増田「俺も仕事優先のせいで寂しい思いさせてたから我慢しようと思ってたけどいい加減きつくて」




無理に笑いながら話す増田さんに眉が下がるほど悲しくなってしまった




増田「それとさ、あの事故の日助けてくれたのは彼女じゃないんじゃないかって薄々感じてたんだ」

貴方「えっ、そうなんですか？」

増田「事故の時の優しくて必死な女の子を覚えてたからね笑」

貴方「お、恐れ多いです」




ちょっとだけ恥ずかしさを覚えたけどそんな風に思っていたんだと思い嬉しくなった




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