二度目の初恋【増田俊樹】

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お昼休み、友達と学食へ行くと増田先輩を見つけて心の中でこっそり舞い上がった
相変わらずカッコイイしいつも友達と楽しそうに話してるな




美香「まーた見てる」

貴方「ゔっ…」

美香「早く告白しなって！もうすぐ卒業だよ！？どうすんの！」

貴方「む、無理だよ告白なんて…」




あの日から一方的に思いを寄せてるだけで会話すらした事ないんだもん。
まともに話した事もないのに告白なんて…
それにこういうの初めてでどうしたらいいか分からない




美香「そういえばあの噂聞いた？」

貴方「噂？」

美香「増田先輩が人探ししてるって」

貴方「え、なにそれ」

美香「なんか1年くらい前に事故にあったらしくてその時助けてくれた女の子を探してるんだって」

貴方「へ〜…なんか漫画みたい」

美香「へ〜って…増田先輩がもしその女の子の事を好きだったらどうするの？」

貴方「え」

美香「だから会いたくて探してるのかもよ？」




うそ…そうだとしたらやっぱり私なんて無理じゃん。
探すほど会いたい人なんだろうし…
はぁ…せめてその命の恩人が現れなければいいな…なんて。私性格悪いな…

そう思っていた矢先だった。




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美香「A！増田先輩彼女出来たらしいよ！？」

貴方「嘘…」

美香「この前話した助けてくれた女の子見つかったんだって！その子と付き合ったらしい…」




あの時現れなければいいなと思った罰なんだろうか。
1番なって欲しくなかった結果になってしまった。

その時廊下を幸せそうに並んで歩く増田先輩と彼女らしき人を見かけてズキっと胸が痛んだ




美香「増田さんと同い年の人だったらしいよ…」

貴方「そっか…うん。美男美女ですっごくお似合いだ…」

美香「A…」




仕方ないよ。きっとそういう運命だったんだ
それに私なんかじゃ増田先輩とは不釣り合いだもん
諦めよう




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