二度目の初恋【増田俊樹】

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やばいやばいやばい！また増田さんと並んで歩いてるなんて夢みたい！




増田「え！佐々木先生結婚したの！？」

貴方「はい！増田さんが卒業した年に！」

増田「まじか〜！あの佐々木先生が結婚なんてな〜笑」




皆の憧れの的だったあの増田さんとこんな風に自然に話せるなんて…なんかバチが当たっちゃいそう笑




増田「でも嬉しいな〜、高校の後輩が自分と同じ職業だなんてさ！」

貴方「私も嬉しいです！また増田さんに会えて…じゃなくて先輩が同じ職業で！！」

増田「お互い頑張ろうな！」

貴方「はい！」

「俊樹！」




一際大きい声がして増田さんと一緒に振り返ると女の人がものすごい形相で私たちに近づいてきた

えっえっえっなに！？だれ！？ていうか今俊樹って…増田さんの下の名前呼んだ？




増田「彩花…」

彩花「どうして返信してくれないの！？」

増田「ごめん忙しくて」

彩花「そう言ってまた私を蔑ろにするんでしょ！同棲の話だっていつも流して…！」

増田「そんな事ないよ、同棲は俺の仕事が落ち着いたらって話し合っただろ？」




突然始まる喧嘩…というか女性の一方的な言い合いにポカーンとしていると女性は私に気づき思い切り睨んできた




彩花「誰よこの女！まさか浮気…！？」

貴方「えっ！？ち、ちが…！」

増田「違うって、この子は職場の後輩」

彩花「ふーん…女と話す暇はあるのに私のLINEは返さないんだ」

増田「やめろってこんな所で…ちゃんと返すから」

彩花「何よ…！いつもいつも仕事だからって会えなくてずっと連絡待ってる私の気持ち知らないでしょ！」

増田「ごめん…本当にごめんな、今日彩花の家行くから」

彩花「本当…？絶対だからね！？」

増田「うん、絶対行くから。だから今日はもう帰れ、な？」

彩花「わかった…」




さっきまでの騒がしさが嘘のように丸まって大人しく帰っていく女性を見てポカンとしてしまった




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