赤司家の日常 (ページ34)

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34日目ページ34

夢から覚めた麗は時計を見た。

時計の針は朝9時を指していた。

えっ？もう朝なの？

ってことはめっちゃ寝てたんだ。

びっくりする麗。

でも、まあ良かった。

今日が休日で。

平日だったらヤバかったし。

ひとまず安心した麗は隣で寝ている旦那様を見た。

なんともまあ寝顔可愛すぎでしょ！

そんなことを思い麗は携帯で赤司の寝顔を撮り始めた。

存分に赤司の寝顔を撮った麗は赤司の頬をつついた。

なんて綺麗な顔。

いつも見ているが改めて旦那様の顔は整っているな、と思った。

にしてもずっと頬をつついているのに全く起きない赤司。

熟睡してるんだな。

起こすことは諦めたが、いたずら好きの麗はいいアイディアを思いついた。

それは顔に落書きをすること。

麗は段ボールからマジックを持ってきて赤司の顔に落書きをし始めた。

とても楽しんでいる麗。

描いているとふと思った。

赤司が起きたら怒られるんだろうなと。

赤司に怒られるのはあまり好きではないので少しだけ落書きをしてやめた。

赤司の顔に描いた落書きを携帯で撮り自分の写真フォルダを見ていた。

ほんわかな気持ちになっていた時、赤司が起きた。

「んっ、おはよう。麗｣

『お、おはよう。征十郎」

極上のスマイルで言っていたが、赤司の顔の落書きが面白すぎて必死に笑いを堪え麗は赤司にあいさつをしたのである。

『せ、征十郎。私朝食の準備してくるね』

顔の落書きが見つかる前にここから退散したい麗はさっさと寝室から出ていった。

キッチンについたものの、ほとんど段ボールから出していないのでコーヒーだけ準備してテレビをつけた。

「なんだこれは！」

すると洗面所の方で叫び声が聞こえた。

ついに赤司に見つかってしまった。

足音が自分の方に近づいてきた。

そして背後からとてつもないオーラを感じた麗はゆっくり後ろに振り向いた。

後ろには鬼の形相をしている魔王様が立っていた。

「これはどういうことかな？麗」

低い声で聞いてきた。

これはかなりヤバい！

めっちゃ怒ってる！

無言になる麗。

しかしそれでも赤司は聞いてきた。

諦めた麗は魔王様に素直に話した。

とてもビクビクしながら。

その後2時間赤司にみっちり説教をされた麗だった。

そして麗は二度と旦那様の顔に落書きをしないと心に誓ったのである。