156話 ページ6
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たらこ「ここです！」
秘密基地のような簡易的な小屋
こんな所に家出した貴族っ子…。
小屋に入るなり中央で寝込んでいる子供に駆け寄っていった。
たらこ「大丈夫…？」
小屋の中はは悪臭と蒸し暑さが充満して、口を手で覆った。
囲んでいた子供2人がこちらを見て警戒している。
げんぴょん「誰」
「俺はWT国から来た観光客だ。その熱を出している子の治療をしても構わないか？」
あろえ「…ネリが連れてきたなら大丈夫……。」
ねり？
「君の名前はたらこではないのか？」
肩を震わせて涙目でこちらをチラッと見て警戒し始めた。
無意識で放った言葉。
なぜこの貴族っ子が『たらこ』という名前だと思ったのか全く検討がつかない。
きんとき「え、Aの知り合いだったの？」
「あ、いや、全く知らない子だ。貴族っ子であろう事は髪質と動きで何となく察しが付いていたが名前は何故か……口からポロッと出ただけ……だ。」
たらこ「ｯ……俺を連れ戻しに来たんでしょ。お母様の家来なんでしょｯ……！」
「いや、本当に知らないな。俺はWT国元総統のA･フューラーという。」
驚愕と悲しさが顔に出始めたきんときに手を握られてやっと気づいた。
「元……総統…？」
自分で何を言っているか全く理解ができない。
何故自分の事を元総統だと？
きんとき「やっぱり疲れてるんだねA…。あの子供の事応急処置したら帰ろう？」
「何で……っ、たらこ…………あろえ…に、げんぴょんに、ぐちつぼ…」
げんぴょん「な、何で俺の名前までっ」
歪む視界。
ふらつく足元。
恐怖と驚きで泣き出した子供達。
何もかもが知っているような感覚。
知るはずのないのに、
出会っていたはずなのに。
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乾(プロフ) - m and m sさん» コメント誠にありがとうございます🙇♀️ ﾜｰ!!ありがとうございます〜…!!最近多忙なので超ゆっくり更新ですが、頑張ります👍 (2023年2月27日 23時) (
レス) id: 1cb24a78b9 (このIDを非表示/違反報告)
m and m s(プロフ) - 今までで読んできた小説の中で一番面白いです！これからも無理せず頑張ってください！ (2023年2月26日 12時) (レス) id: ee1b1356d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乾
| 作成日時：2023年1月6日 19時
